川崎市麻生区の新1年生が1日警察署長 : 交通事故ゼロを呼びかけ

150513kotsuanzen02麻生区から悲惨な交通事故をなくしましょう——川崎市麻生区の新百合ケ丘駅南口のペデストリアンデッキで5月13日、区内の小学1年生2人が1日麻生警察署長となり道行く人やドライバーに交通安全を呼びかけた。

写真=交通安全キャンペーンのグッズを配る1日警察署長

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ドライバーに交通安全を呼びかけ

麻生区交通安全対策協議会が5月11日から20日までの「春の全国交通安全運動」のキャンペーンとして行ったもので、例年は4月に実施しているが、ことしは統一地方選のため、約1カ月遅れとなった。
春の交通安全運動は、新入学児童や園児の交通事故防止を重点にしているため、同区では区内の小学校が順番で新入学児童に1日署長を依頼しており、ことしで17回目。
今回は、百合丘小学校の村上康貴君と朝日瑞季さんが警察署長を務めた。2人は麻生警察署で三鬼洋二署長から署長の辞令を受け取った後、14時30分からペデストリアンデッキで行われた開会式に参列した。
三鬼署長が「麻生区ではことしに入って交通事故の死者はゼロだが、負傷者は5人増えている。高齢者の事故は減ったが、二輪車の事故の増加が目立っている。交通事故は当事者だけでなく家族など周りの人の人生を狂わせてしまう。十分に気をつけてほしい」などと呼びかけた。続いて多田昭彦区長が「川崎市は全国の政令指定都市の中で10万人あたりの交通事故がいちばん少ない。さらに麻生区は全7区の中でいちばん少ない。入学から1カ月たって新入生も慣れた頃だが、気の緩みが出てくる時期でもある。子どもの事故のなかでは飛び出しが多いので、家庭でも気をつけるよう注意を促してほしい」と訴えた。

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三鬼署長(中央)と一緒に敬礼する2人の1日署長

その後、2人の子ども署長の「交通安全スタート」の号令で、交通安全関連団体の約100人とともに用意した約1,000個のチラシと色鉛筆を通行人やドライバーに手渡した。買い物客などからは「かわいい署長さんね」と足を止めてチラシを受け取り、握手で激励していた。