J3・町田ゼルビアが FC琉球に1対0 : 鈴木孝司が終了間際に劇的なゴール

150503zelvia 01明治安田生命J3第9節の6試合が5月3日に各地で行われた。FC町田ゼルビアは町田市野津田の町田市立陸上競技場でFC琉球と対戦した。町田はアディショナルタイムが終わる90+4分にFW鈴木孝司(#9)が体勢を崩しながらも足先で値千金のゴールを決め、1対0と劇的な勝利をつかみ3位に浮上した。

写真=90+4分、ゴールを確認する町田FW鈴木孝司(#9)


アウェーの前節・グルージャ盛岡戦でスコアレスドローだった町田は、ホームで2連勝したいところ。一方の琉球は、点の取り合いだった前節のレノファ山口との対戦で終了間際に失点して敗戦しており2連敗は避けたいところだ。競技場は3,121人が観戦した。
試合は、立ち上がりは町田が攻勢でシュートまで持ち込んだが、フィニッシュの精度がいまひとつで、琉球の堅い守りを崩せなかった。その後は、琉球のカウンターを受ける場面も見られ、前半を0対0で折り返した。
後半も同様の展開だったが、町田は流れを変えるため55分にMF大竹隆人(#13)とMF遠藤敬佑(#8)を下げ、MF土岐田洸平(#10)、FW重松健太郎(#39)を投入してさらに攻勢を強めるが、琉球の体を張った守りを崩せない状態が続き、89分にはFW久木野聡(#39)に替えMF宮崎泰右(#18)を送り出した。前掛かりになった町田はアディショナルタイムに相手にセットプレーを与えたが、GK高原寿康(#21)の好守で守りきった。
150503zelvia 03ピンチをしのぎこのままスコアレスドローで終わると思ったが、ラストプレーと思われた高原からのボールをDF星野悟(#2)、MF鈴木崇文(#17)、DF松本怜大(#19)へとつなぎ、最後はゴール右に走り込んだ孝司が琉球のDF2人に挟まれながら足先で貴重な1点をもぎ取った。その瞬間、競技場の多くの観客は歓声をあげ、町田の選手達は次々とゴール裏に駆け寄りサポーターと喜びを分かち合った。

試合後の会見で相馬直樹監督は「選手たちの勝ちたいという気持ちと、サポーターの勝たせたいという気持ちがゴールに、そして勝ち点3につながったと思います」と振り返り「粘り強くチームが戦えたことは評価できるが、今後のことを考えると決め切る力を付けないといけないし試合の入りで主導権を取れることも大事」と気を引き締めていた。
次のホームゲームは、5月6日16時から福島ユナイテッドと対戦する。