狛江市の古民家園でまつり : 市直営を前に管理・運営に携わった市民団体が感謝を込め開催

むいから民家園の愛称で知られる狛江市立古民家園が、2015年4月に管理運営がボランティアの市民団体から市の直営になるのを前に、3月7日に「ありがとう! むいからまつり〜13年間の感謝を込めて」を催し、お囃子や獅子舞、南京玉すだれなどの披露や餅つきなどが行われる。


同園に旧荒井家住宅は、17世紀後半末ごろに建てられたと推定される民家。小田急線高架複々線事業のために1991年に取り壊し予定だったが、市民の保存運動が実り、同市が同年に市文化財に指定し、市民からの募金で解体保存された。その後、市は用地を購入、2002年3月に民家園として開園、2010年には、西野川にあった旧高木家の長屋門を復元した。
市民の保存運動がきっかけでできた園だけに、基本構想の段階から市民参加方式がとられ、復元工事の際にも壁や屋根葺きなどに市民参加のワークショップが催された。開園後はこうした経緯を生かし、市民団体「運営市民協議会」が管理運営し、年間のべ200人のボランティアが参加して、昔の暮らしやひなまつり、地域に伝わるまゆ玉つくりなど年中行事、落語会など毎年約40回のイベントを催してきた。
まつりは10時から15寺までで、これまで来園してくれた市民に感謝を込めて同会が催す。会場では、入り口付近でもち、赤飯、パン、むいから汁焼きそばなどの模擬店を出店するほか、園内の特設ステージで、岩戸囃子保存会のお囃子・獅子舞、けん球全日本ちゃん歩音の松永義希さんによる模擬演技、手話ダンス、アコーディオン演奏、クイズじゃんけんなどが行われる。園庭では、輪ゴム鉄砲、折り紙彦木などの体験コーナーなどもあり、主屋では、お手玉、神相撲、折り紙など昔のあそび道具を使ったなつかしい遊びも行われる。長屋門では、布細工びな、染色作品の展示も行う
参加は無料。
問い合わせは電話03-3489-8981むいから民家園またはHP(こちら>)