川崎市川崎区に伝わる「川崎宿御紋むすび伝説」にちなみ、市民団体が三角おむすびのレシピコンテストを実施、レシピを募集している。
この伝説は、江戸時代に徳川吉宗が8代将軍に就任するため紀州から江戸に向かう時、川崎宿の田中本陣の主人の田中休愚が「白米一升を飯にたき、持参したものに二升分の値を取らす」と触れを出したところ宿場に白米が集まり、これをおにぎりにして行列の一行の空腹を満たした。吉宗がこの措置に感心し、その後代々紀州の殿様が川崎宿を通る時は従者に握り飯を足させるようになり、それまで丸く握っていたおにぎりをて三角にして丸い盆に3つ並べて「徳川家の葵の御紋」に見立て、一行に提供したという内容から「御紋結び」と呼ばれ川崎宿の名物となったというもので、川崎市史にも掲載されている。
コンテストは、2023年に迎える川崎宿制定400年の節目を盛大に祝おうと2015年に発足した「東海道川崎宿2023まつり実行委員会」(池田ハルミ実行委員長)の初のイベント。実行委員会では、伝種を生かした地域活性化を目的にしており、将来は入賞作品の商品化もめざしている。
コンテストは、4月5日に同区宮本町の稲毛公園で催される同まつりの会場で、レシピの書類審査で上位入賞作品(3点)を調理業者が再現して投票権付きで100セットを限定。その結果と審査員や実行委員の投票審査は決選投票で決定する。表彰は優勝から3位のほかアイ デア賞などの特別賞もある。
レシピの応募は、川崎市内在住、在勤、通学の人が対象で、おむすびの形は三角形で、サイズは最大で「大人の拳程度」(ごはん120g程度)で、その他はすべて自由とシンプルだ。応募方法は、川崎区役所などのHP(こちら>)でダウンロードした応募用紙に住所、氏名、作り方の材料や調理手順などを記入し、作品の写真を添えて同実行委員会事務局に3月16日(必着)までに郵送、持参、電子メール(61tisin@city.kawasaki.jp)で送る。送り先は〒210-8570 川崎市川崎区東田8 川崎区役所まちづくり推進部地域振興課まちづくり推進係。
問い合わせは電話044-201-3136 FAX044-201-3209 川崎区役所まちづくり推進部地域振興課。