音楽集団「山猫合奏団」が9月19日から4作品を公演 : 14日に狛江で公開リハーサル

宮澤賢治の物語をベースに語りと器楽演奏のコラボレーションによるユニークな音楽を発表する山猫合奏団が、9月19日〜22日に目黒区のホールで「山猫合奏団祭り2014」を開き、賢治の4作品と新作品をを公演する。公演に先立ち、地元の狛江市の泉の森会館で14日にワンコインの公開リハーサルを行う。

 


山猫合奏団は、ピアニストで作曲家の白石准さんが主宰する狛江市岩戸北に事務所がある音楽集団。祭りは、白石さんが1981年に玉川大学演劇科の卒業制作として宮沢賢治の童話「どんぐりと山猫」をモチーフに作曲した同合奏団の最初の作品の冒頭部分に山猫からの葉書に「かねたいちろうさま、9月19日〜」と書かれていたことに加え、宮沢賢治の生前中に唯一出版された童話集『注文の多い料理店』の90周年にちなんで催されることになったもの。
会場は、東急目黒線駅前のプリモ芸術工房で、19日19時から「注文の多い料理店」と「どんぐりと山猫」、20日14時から「セロ弾きのゴーシュ」、21日14時から「オツベルと象」、最終日の22日19時は2014年初演の草野心平、山口漠の詩集による最新作「走れメロス」。
作品は、いずれもピアノ演奏などをバックに語る一般的な朗読劇とは異なりセリフを音符と同じ速さで語る新しい音楽。出演は、白石さんのピアノと白石さんの大学時代からの舞台仲間の俳優・高山正樹さん・楠定憲さんの言葉のほか、「セロ弾きのゴーシュ」はチェリストの大島純さん、「オツベルと象」は古本大志さんのチューバ、稲垣護さんのベースなど加わり、人間の声が他の楽器とアンサンブルになっているのが最大の特徴だ。
入場は1回券(各回)3,000円、全日フリーパス8,000苑、子ども(中学生以下)1,000円、子ども全日フリーパス3,000円。
公開リハーサルは、14時から16時まで「注文の多い料理店」を中心に演じる。出演は、白石さんと高山さん。入場は500円。
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