天皇杯ラウンド16・FC東京が清水エスパルスに1対2で敗戦

140907fctoukyo 01第94回天皇杯全日本サッカー選手権大会ラウンド16(4回戦)の8試合が9月7日と10日に行われた。
第1日程のFC東京は7日にホームの味の素スタジアムで清水エスパルスと対戦、1対2で破れベスト16にとどまった。

写真=終了間際、FC東京のGK権田修一がシュート


140907fctoukyo 02F東京は、DF森重真人(#3)と好調のFW武藤嘉紀(#14)が日本代表に招集され、FW平山相太(#13)、MF石川直宏(#18)らをケガで欠きベストメンバーが組めない。一方の清水は、FWノヴァコヴィッチ(#18)がスロベニア代表、DFヤコヴィッチ(#19)はカナダ代表に選出されたほか、U-19日本代表の招集やけが人の続出で若手が主体のベンチ入りで、ともに総力戦の布陣となった。
試合は、前半から清水の守備陣がF東京のFWエドゥー(#11)らを挟み込みボール奪ってカウンターを仕掛ける展開ですすんだ。東京GK権田修一が清水の早い攻撃をビッグセーブでしのぎ、一進一退の攻防が続いた。37分に清水ペナルティエリアの付近に進入したF東京のFW河野広貴(#17)が倒されてフリーキックのチャンスを得たが、清水GK櫛引政敏(#1)のセーブで得点機会を失い、前半を0対0で折り返した。
後半、F東京はより攻撃的になったが、清水の守備を崩せずゴール前まで持ち込めない状態が続き、打開するために66分にMF三田啓貴(#8)に替えMF羽生直剛(#22)を投入した。だが清水にパスを奪われ69分に清水のFW大前元紀(#10)に先制ゴールを許した。F東京は73分にDF吉本一謙(#29)に替え、ケガ開けのMF梶山陽平(#10)を投入して打開を図り、75分に河野のゴールで同点に追いついたものの、直後の76分に清水陣内でボールを奪われDFイ・キジェ(#2)に追加点を奪われた。ホームで負けられないF東京は、猛攻をしかけ終了間際のコーナーキックのチェンスには権田も攻撃参加し足を伸ばしてシュートしたがゴールを割れず、準々決勝に進出できなかった。
試合後の会見でF東京のマッシモ フィッカデンティ監督は冒頭で「優勝すればACLに進める大事な天皇杯にこれだけ多くの選手を欠いて戦うのは残念」話し「自分たちのチャンスの時にペナルティエリアへFWが入っていくことができなかった。スポーツをしているものは結果を受け入れることが必要」と悔しさをにじませながら話した。
清水の大榎克己監督は「代表の選出やケガ人が多い中で、選手をどのように起用すべきか最後まで悩み、結局3バックの形をとった。なるべく中盤に人数をかけて相手のサイドバックにプレッシャーをかけられるような形をとった。前半、押し込まれる場面もあったが粘って失点をゼロで抑えることができたことが大きかった。選手は本当によく戦ってくれたと思う。リーグ戦でリーグ戦で0対4で敗れた相手に借りを返すことができ、こんなにうれしいことはない」と終始笑顔で話した。