明治安田生命J3リーグ第22節の5試合が8月24日に各地で行われ、FC町田ゼルビアは町田市野津田の町田市立陸上競技場でFC琉球と対戦した。町田は27分に琉球のMF藤澤典隆(#15)に先制され必死に反撃したが、堅い守備を破れず0対1で今季2度目の敗戦となった。2位のツエーゲン金沢がブラウブリッツ秋田に勝ったため、首位町田との勝ち点差は4に縮まった。
写真(撮影 :すべて山本真人)=後半、琉球の守備陣に囲まれる町田FW鈴木孝司(#9)
第2クール最後の試合。町田は前回の対戦では7対1と完勝していたが、キャプテンで好守の要のMF李漢宰(#6)が18節からケガで離脱しているのに加え、試合序盤から前線で激しいプレスをかけるチームスタイルが、暑さの影響で運動量が落ちるなど、このところ引き分けや1点差など、一時の圧倒的な得点差で勝てない状態が続いている。
競技場には2,553人が入場、試合を熱心に観戦した。今節も李は欠場したが、MF鈴木崇文(#17)と新加入のFW久木野聡(#38)はベンチ入りした。試合は、町田がボールを支配するものの、琉球が引き気味で自陣を守る形を取ったためフィニッシュまでなかなか持ち込めず、シュートも相手のマークが厳しく、ゴールに持ち込めない状態が続いた。一方、琉球はバーに当たったミドルシュートからチャンスを作り、混戦のなか、藤澤が体勢を崩しながらヘディングでゴール(写真左上)。町田も反撃したが、0対1で前半を終えた。
後半、ホームで負けられない町田は、攻撃の変化を付けるため、早めの57分に鈴木崇文と久木野を投入。町田はボールを支配して攻撃の厚みを増し、後半だけで相手の4倍以上の9本のシュートを放ったが、1点を死守したい琉球が超守備的布陣を敷いてゴールを守り抜き、勝利した。
試合後の会見で相馬直樹監督は「前半は不甲斐ない、迫力がない内容から先に失点してしまった。後半、勢いがつけられたと思うが、琉球の粘りの前に点を取ることができなかった。今日で第2クールが終わり、これからの第3クールが、最後の勝負の11試合になるので、改めて次のゲームはリスタートできるように準備したい」と悔しさをかみしめて話した。
試合前には、広島県の高校に通い、9年間サンフレッチェ広島に在籍した李選手らベンチ入りしなかった選手らが、広島市内土砂災害義援金の募金を呼びかけ(写真左下)、147,625円の義援金が集まった。
次のホームゲームは、9月7日17時からJリーグアンダー22と対戦する。