狛江市の多摩川で灯ろう流し : 数百基が夜の川面に光の模様描く

140822tourou04夜の多摩川を彩る「狛江多摩川灯ろう流し」(多摩川灯ろう流し実行委員会主催、狛江市観光協会後援)が8月22日、多摩水道橋下流の狛江市側河川敷で催され、訪れた数百人の見物客たちは夜の川面を彩る数百基の灯ろうを見つめ、亡くなった人をしのびながら昔ながらの夏の風物詩を楽しんでいた。

写真=夜の多摩川を彩る灯ろう



140822tourou02会場となった河川敷には18時頃から市民が次々と訪れ、灯ろうの申し込みを受け付けるテントでは故人の供養を申し込む人の列ができた。
暗くなり始めた18時30分過ぎ、狛江市仏教会の市内6つの寺院の僧りょが読経を開始。これに合わせて小田急線多摩川鉄橋付近にとめた屋形舟から、ボランティアの実行委員がろうそくに次々と点火して灯ろうを川に浮かべた。
この日は、下流側から時折強い風が吹いたため、灯ろうは上流に向かって流れたが、河川敷を埋めた見物客たちは水面を照らしながら漂う灯ろうの光の模様をうっとりと眺めていた。
また、法要会場のテントでは、焼香をする人が並び、故人の面影をしのびながら、めい福を祈っていた。
この灯ろう流しは、多摩川の伝統的な夏の風物詩を市民の手で守り、世界平和と環境保全を願って、2005年から寺院関係者とボランティアの市民が実行委員会を結成、灯ろうの点火や回収などの運営を行っている。

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