川崎市川崎区の川崎富士見球技場のメインスタンドの完成と市制90周年を記念して4月12日、同球技場でアメリカンフットボール日本代表とドイツ代表の親善試合「ジャーマン・ジャパンボウルII」」が行われた。完成したばかりの約2000席のメインスタンドを埋めた観客たちは、代表が技と力を激突する迫力のある国際親善試合を楽しんでいた。試合は日本が38対0で快勝した。
写真=富士見球技場で日独が激闘。メインスタンドは満員(撮影=水谷建夫、池田理)
同球技場の前身の川崎球場は1951年に開設され、翌年から2000年まで大洋ホエールズ、ロッテオリオンズなどの本拠地となるなどプロ野球が開催され、多くのファンに親しまれた。改修工事を経て2001年からアメフトを中心に軟式野球の試合などに使われ、2007年には第3回アメリカンフットボール・ワールドカップが開催された。現在、本格的な球技専用スタジアムにする工事が進められている。
福田紀彦市長の始球式(写真左)で始まった親善試合は、地力に勝る日本代表が終始試合の主導権を握り、第1クォーター(Q)にワイドレシーバー(WR)前田直輝#1が先制のタッチダウン(TD)パス(写真右)を決めたのを皮切りに第2Qにも2つめのTDであげてリードを広げた。第3Qにドイツの攻撃にさらされたが、フィールドゴールで3点を加えて再びリードを広げると、第4Qには開始早々から約4分間で3本のTDを次々と決めて勝負を決定づけた。
最優秀選手にはWR前田直輝#1が選ばれた。