川崎市麻生区で新1年生が1日警察署長 : 「交通ルールを守ってね」交通安全を呼びかけ

140323zelvia  03交通ルールを守って事故をなくしましょう——川崎市麻生区の新百合ケ丘駅南口のバスロータリーで4月7日、この日入学式を終えたばかりの区内の男女2人の小学新1年生が1日麻生警察署長となり道行く人に交通安全を呼びかけた。

写真=新百合ヶ丘駅南口で交通安全キャンペーンのグッズを配る小さな1日警察署長


140323zelvia  014月6日から15日までの「春の交通安全運動」の啓発キャンペーンとして、麻生区交通安全対策協議会が実施する恒例の行事。
春の交通安全運動は、毎年、新入学児童・園児の交通事故防止が重点となるため、同区では区内の小学校が輪番で新入学児童に1日署長を依頼しており、ことしで16回目となる。
今回は、柿生小学校の高橋昇太君と笹野千尋さんが警察官の制服を着て、麻生警察署で川田安男署長から辞令を受け取った後、14時30分からペデストリアンデッキ下のバスロータリーで出発式に参列した。会場には、禅寺丸柿をあしらった麻生区公認のゆるキャラ「かきまるくん」も登場、注目を集めた。
140323zelvia  02出発式のセレモニーでは、主催者を代表して川田署長が「6日から春の交通安全運動が行われています。麻生区は交通事故が減少傾向にあり、昨年3月12日以降、死亡事故は発生していませんが、ことし3月上旬に五力田でトラック衝突事故で大きなケガを負った人がいます。4月は保護者から離れて初めて交通ルールを身につける新入学園児・児童がいるので、通学路の見守りが重点課題です。おとなは交通社会の先輩として模範を示し、子どもやお年寄りをはじめとして1件でも交通事故を減らしましょう」と挨拶した(写真左上)。続いて多田昭彦区長が「川崎市は全国の政令指定都市の中で最も交通事故が少ない都市です。なかでも麻生区は川崎市全7区の中でも一番少なく安全なまちです。区では交通事故が起きやすい場所に注意を促すカラー舗装をするなど対策に取り組んでいますが、これからも安全な町を実 140323zelvia  04感できるようにしていきます」と挨拶。その後2人の子ども署長は「交通事故に気をつけましょう」と力強く宣言、参加した交通安全関連団体の約100人とともに用意した約1,000個のチラシと色鉛筆を道行く人に手渡していた。2人は「少し疲れたけど、制服が楽しかった」と話し、買い物客などから「かわいい署長さんね」と声をかけられ記念写真の撮影に応じていた。
セレモニーには県立麻生高校吹奏楽部の生徒30人も参加、オープニング演奏したほか、啓発物配布後に「宝島」などを演奏、買い物客らが足を止めて聴き入っていた。