川崎市中原区の武蔵小杉駅東口駅前広場が完成し、3月29日に記念式典が催された。式典には福田紀彦・川崎市長、黒岩祐治・神奈川県知事ら関係者が参列、テープカットをした後、駅周辺をパレードして完成を祝った。広場では第3回ふるさと交流フェスティバルも催され、多くの家族連れなどでにぎわった。この広場は、バスやタクシー乗り場、駐輪場などを整備したほか、震災時の帰宅困難者などに対応した施設を設置、急速な発展を続ける同駅周辺の利便性や快適性の向上に寄与するものと期待されている。
写真=東口駅前広場の完成を祝いパレード
武蔵小杉駅は、JR南武線・横須賀線、東急東横線が交差するターミナル駅として多くの乗降客が利用しているが、これまでは道が細いうえに多くの放置自転車が通行を妨げ、さらにバスやタクシーも乗り入れられなかった。このため、再開発に合わせて東急武蔵小杉駅の東側約4500平方メートルを整備し、こうした不便を解消した。
広場にはバス乗り場3カ所、ユニバーサルデザイン対応のタクシー乗り場、障害者用乗降場所(1台分)、一般車用乗降場所(2台相当)、駅からバス乗り場までの雨よけシェルターを設置、地下には約2200台分の駐輪場がある。また、災害時の帰宅困難者対策として災害用品や非常食などを保管する備蓄倉庫、災害時用のマンホールトイレ、防災井戸を設けた。温暖化対策として地下駐輪場の照明用に太陽光パネル、太陽光蓄電バッテリーを内蔵したLED街灯、LED照明などを採用したのが特色。
式典では、福田市長、黒岩知事らが挨拶した後、市消防音楽隊、カラーガード隊レッドウィングスを先頭にパレード、完成を祝った。
広場では、交流フェスティバルが開催され、地元商店街の模擬店、起震車体験、被災地復興の物産展などが催され、JRの制服を試着できるコーナーなどが家族連れの人気を集めていた。ステージでは大西学園吹奏楽部、富士通チアリーダー部「フロンティアレッツ」、「川崎純情小町☆」、乙女文楽などが出演、多くの人が足を止めて熱心に見つめていた。