川崎市の麻生区地域功労賞に1氏2団体:地域密着の活動に光


131013korosyo 01地域のために尽くした人を表彰しようと10月13日、あさお区民まつりの会場で5回目の「麻生区地域功労賞」の授賞式が行われ、川崎市麻生区片平の土方亨さん(72)、王禅寺東夏祭り創始者、下麻生の若葉会の1氏2団体が表彰された。

写真=麻生区地域功労賞の(前列左から)土方亨さん、多田昭彦麻生区長、髙瀬隆雄あさお区民まつり実行委員長、若葉会代表・片野トシ子さん、(後列左から)王禅寺東夏祭り創始者木村一元さん、鷲尾裕次さん




131013korosyo 02
表彰式は、あさお区民まつりの特設ステージで多田昭彦麻生区長が、受賞者の土方さんらに賞状と記念品を手渡した。

受賞の選考理由は
○土方氏は、10年にわたり町内会の役員として職務にあたった経験を生かし、地元町会の中心的リーダーとして2012年度に区が進めていた麻生川沿いの「スポーツ・健康ロード」の整備に伴い、麻生川の支流・片平川にかかる15の橋のうち名前の無い9橋の名称を町内から公募する命名事業を企画・実施。さらに区の事業提案制度を活用し「フロンターレ橋」など地域にゆかりのある名前をつけた橋を紹介した記念品を製作・配布するなど郷土愛を培うまちづくりの推進に尽力した。

○王禅寺東夏祭り創始者は、王禅寺中学校の卒業生の有志(鷲尾裕次氏、粕谷暢司氏、木村一元氏、鈴木悟氏)の4人で、大学生最後の年の2003年に、小学生時代に地域で行われていた「盆踊り」を復活させて地域のお祭りに育てようと企画。同年から王禅寺小学校や王禅寺中学校の校庭で地域に住む住民の幅広い協力を得て「王禅寺祭り実行委員会」を結成し夏祭りを開催している。2011年以降は、社会人として多忙な彼らに代わり地元自治会が「王禅寺東夏祭り実行委員会」として引き継ぎ、現在も多くの住民の参加を得て開催。創始者4人は、現在も実行委員のメンバーとして毎年活動しており、王禅寺東地区をはじめ近隣の地域に多大な貢献をした。

○若葉会(片野トシ子代表)は、麻生台団地にある高齢者の見守り団体。現在、ボランティアスタッフなど20人のメンバーにより団地内の集会場でおしゃべり会、音楽会など月1、2回開催、隔月に通信を発行する活動を行っている。高齢化が進む団地内では、若葉会の活動により近隣住民同士のコミュニケーションが深められている。また、ケアマネージャーや包括支援センターと連携し、情報共有を図ることにより、高齢者が安心して地域で暮らせることにもつながっている。

地域功労賞は同区が2008年度に制定した制度。区内で地域や区のイメージアップなどに貢献する活動に地道に取り組み、他の表彰制度に該当しない個人または
団体に対し区が光を当てて功績を称えるもの。町会、自治会などから候補者を募集して区町会連合会、区社会福祉協議会、区文化協会役員などで構成する選考会
で受賞者を選ぶ。

多くの区民に賞を知ってもらおうと2008年から区民まつり当日に野外の特設ステージで表彰式を行っている。