10月5日と 6日に川崎市中原区新城中町4-14の新城神社で例大祭が催され、勇壮なみこしや同神社に伝わる珍しい囃子曲持ちが人気を呼んでいました。
(記事・写真=市民記者・清水隆)
同神社では地元の神輿(みこし)保存会「武蔵会」があり、粋な「神輿甚句」(歌[符牒])に合わせてみこしを担ぐ伝統があります。祭の当日は、勇ましい男たちにまじって、女性たちも赤い気炎を上げていました。
同神社にはもうひとつ、郷土芸能を守る団体「新城郷土芸能保存会」があり、例大祭で伝統のお囃子(はやし)や、米俵を使った珍しい芸能「囃子曲持」が神社のステージで披露されました。出場者が大きくて重い米俵を自在に操り、さまざまな型を取ってその力を示すと、観客からは歓声や拍手が送られていました。
この曲持は川崎市内では新城神社にだけ残っている貴重な伝統芸能です。同神社では明治時代初めに始まったといわれ、戦争のため一時中断しましたが、その後復活、1973年に現在のような形になり、1977年に神奈川県の民俗芸能50選に選定され、1978年には市重要習俗技芸に指定されました。
新城神社みこし・動画
新城神社囃子曲持・動画