Jリーグ第28節の試合が10月5日と6日に行われ、川崎フロンターレは第2日程の6日に川崎市中原区の等々力陸上競技場で柏レイソルと対戦した。川崎はゴールランキング1位のFW大久保嘉人(#13)の2ゴールと全得点に絡んだFWレナト(#10)の活躍で3対1で勝利、順位を1つあげ6位となった。大久保は21得点となり、2位との差を4点に広げた。
写真=51分、接触によるアクシデントを乗り越え、決勝弾のPKを決めた川崎FW大久保選手(#13)
ACL圏内入りをめざす川崎は、2011年のアウェー戦から4連敗している柏に勝ち上位進出を計りたい。一方、レイソルは、ACL決勝トーナメント出場による過密日程の影響もありリーグ戦の結果がこのところ芳しくない柏レイソルは、ACL敗退が決まりリーグ戦に集中したいところだ。ともにナビスコカップ準決勝第1試合に勝ち、12日に行われる第2試合に弾みを付けるためにも勝利が欲しい。
試合は、川崎が開始6分にレナトのシュート気味のパスをゴール前に走り込んでいた大久保が右足でけり込み先制した。川崎はその直後、大久保が柏の選手と接触、手足のしびれで一時ピッチに倒れ込んだ。川崎はこのアクシデントで治療のため試合がわずかに中断したことで先制の勢いに乗れず、逆に柏に押し込まれる展開となったが、守備陣の踏ん張りで前半を1対0で折り返した。
後半川崎は51分に、レナトが倒されて得たPKを大久保が決めて追加点を得たが、57分に柏にPKを与えMFジョルジ ワグネル(#15)に決められて再び1点差となった。反撃のきっかけをつかんだ柏は、その後も何度かチャンスを作るが、川崎はGK杉山力裕(#1)らの好守でしのいだ。84分にレナトがダイレクトシュートでだめ押しのゴールを決めて再び2点差とした。その後も柏の猛攻は続いたが川崎が逃げ切った。
この試合は、東日本大震災後に川崎フロンターレが続けている復興支援活動「Mind-1ニッポンプロジェクト」の恒例行事「第3回陸前高田 川崎修学旅行」の参加者一行が試合を観戦、試合後は選手とハイタッチして勝利を喜び合っていた(写真左)。
川崎のリーグ戦次のホームゲームは、10月19日15時からジュビロ磐田と対戦する。その前の16日19時から天皇杯3回戦で東京ヴェルディと対戦する。