Jリーグ第20節の9試合が8月10日に行われ、川崎フロンターレは中原区の等々力陸上競技場でFC東京と対戦した。多摩川を挟んだ第22回目となる「多摩川クラシコ」は、フロンターレが2度先制するも東京がすぐに追いつく好ゲームで、2対2で引き分けた。
写真=FW大久保嘉人(#13)が先制ゴール。右はFC東京GK権田修一(#20)
連日の猛暑で夜になっても30度を上回る蒸し暑さだったが、試合前にチケットは完売しており、競技場には17,864人の観客が訪れ、両チームのサポーターが試合前から熱帯夜を吹き飛ばすような熱い応援合戦を繰り広げていた。
試合は、立ち上がりはFC東京がペースをつかんで何度か危険な場面を作られたが、GK西部洋平(#21)の好守などでしのぎ、20分を過ぎたころからフロンターレもパスがつながりはじめた。先に点を取ったのは川崎で、7月22日に来日ブラジルから来日し、この日初先発したFWアラン ピニェイロ(#18)とのワンツーでFW大久保義人(#13)が先制ゴールをあげた。しかし、大久保(前説まで13点)と得点王争いをしているFC東京FW渡邉千真(#9、同14点)にゴールを決められ同点で折り返した。
後半、開始直後に大久保のヘディングシュートのこぼれ球をMF中村憲剛(#14)が右足で決めて再び川崎がリードしたものの、56分にFC東京のDF太田宏介にフリーキックを決められ、再び追いつかれた。その後互いにチャンスを作るが、追加点を奪えず、試合終了となった。
結果はせめぎ合いのドローだったが、試合前には家庭の都合でブラジルに帰国していた川崎DFジェシ(#4)が姿を見せて挨拶、60分に足を痛めたMFレナト(#10)に替わり、1年ぶりにDF小宮山尊信(#8)がピッチに登場し、川崎のサポーターを喜ばせた。
川崎の次のホーム試合は8月28日19時で、大宮アルディージャと対戦する。