Jリーグ第13節第1日程の8試合が5月25日に行われ、川崎フロンターレは川崎市中原区の等々力競技場でアルビレックス新潟と対戦。川崎は、FW大久保嘉人(#13)が54分に先制ゴール、一端新潟に追いつかれたものの、80分に大久保が2本目のゴールを決め2対1で勝利した。川崎は5月に入ってリーグ戦4勝1分、ナビスコカップ1勝1分と黒星がなく、調子を上げてきた。
写真=54分、川崎FW大久保の先制ゴール
リーグ戦は、日本代表が出場するコンフェディレーションズ杯開催のため6月はJ1の試合は行われず、今節が中断前のラストゲーム。川崎は、翌日(26日)に選手、スタッフ全員が出場するファン感謝デーのため、負けられない状況。
試合は、過密日程のためか動きにやや精彩を欠き、前半のシュートが川崎が4本、新潟が5本、コーナーキックも新潟が川崎を上回り、新潟に支配される展開で0点で折り返した。
後半、立ち上がりから川崎は動きが良くなり54分にMFレナト(10)のシュートにゴール前に走り込んだ大久保が右足で押し込み先制した。川崎はその後もチャンスは作るもののフィニッシュの連携がかみ合わず、追加点が奪えない状態が続き70分にクリアミスから直前の69分にピッチに入った新潟FW鈴木武藏(28)にゴールを許して同点となった。川崎側の客席は一瞬静まりかえったが、疲れを感じさせないレナトの動きに再び熱い応援が始まると、80分に司令塔のMF中村憲剛(14)のパスに反応した大久保が相手DFを振り切って勝ち越しのゴールを決めると、客席は大きな興奮に包まれた。
大久保は試合後のインタビューで「決めてくださいというパスが来たので振り切るだけだった。ファン感前に負けるわけにいかないでしょ」と言ってサポーターを喜ばせた。