サッカーのナビスコカップ予選リーグ第3節7試合が4月3日に行われた。A組の川崎フロンターレは等々力陸上競技場(川崎市中原区)でジュビロ磐田と対戦、2対1で競り勝ちグループ4位に上昇した。今シーズン公式戦初勝利にチームはもとより、サポーターは大きな喜びにわいていた。
写真=44分、FW大久保嘉人(#13)の先制ゴールに喜ぶ川崎イレブン
試合は、負傷で欠場していた守備の要DFジェシ(#5)、ボランチのMF大島僚太(#14)、GK杉山力裕(#1)らが初スタメン。降り続いた雨も止み、平日の初ナイターだったが、競技場には7,449人が来場した。
前半風下の川崎は、セカンドボールを拾って徐々にペースをつかみ、44分にフリーキックのチャンスからFW大久保嘉人(#13)がゴールを決めた。今季初の先制点に川崎側サポーターから大きな歓声があがった。
後半の立ち上がりからアグレッシブに闘った川崎は、52分に先発出場のFW矢島卓郎(#9)が追加点を奪った(写真左)。
リードされた磐田は早めに選手交替して反撃ののろしを上げ、リズムをつかんで73分に途中交代のFW金園英学(17)がゴールを決めた。川崎はその後も磐田に押し込まれる状態が続いたが、ジェシを中心にした守備陣の踏ん張りで1点差で逃げ切り、リーグ戦、カップ戦を通じて待望の1勝を手に入れた。
試合後、風間八宏監督は「(勝てないのなかで)選手たちはよく頑張ってくれたと思います。たかが1試合ですが、1つ勝つことでまた選手たちも自信、勢いが出てくれればいいと思います」とほっとした表情で語った。