町田市立陸上競技場がリニューアルオープン : 屋根付きのメインスタンドなど充実した設備、10600人収容に拡充、Jリーグ基準満たす


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上競技場で実施されていたメインスタンドなどの改修工事がこのほど終わり、3月3日にオープニングイベントが行われ、2000人(主催者発表)が競技場の見学やサッカー観戦などを楽しんだ。この工事は、同競技場をホームグラウンドにしているFC町田ゼルビアの試合開催にあたってJリーグ基準を満たす必要があるなどの理由で、実施された。

写真=完成した町田市立陸上球技場


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メイン入口に続く階段

改修は、メインスタンドを鉄筋2階建てから鉄骨作りの6階建てに増築し、屋根付きの客席、ドーピングコントロール室、実況放送室放送室5室、ミニキッチン付きの来賓室などを設けた。
1階は、トレーニング室2室、シャワー付き更衣室2室、医務室、審判室、ドーピングコントロール室、会議室など、主に大会運営者が使用する設備となっている。2階は
総合案内所や複数の売店など、3階から5階部分は客席(写真右下)となっており、以前より約1700席増え、既存の客席を含めて収容人数は10,600人となった。
6階は放送室、記録室のほか消防や警察の控え室で、屋上にはカメラスペースが設けられている。

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客席部分の3階には車イス席、4、5階には左右両側に救護・授乳室を設け子育て中や障がいを持つ人にも配慮している。また、一般の観客が入る入り口は2階部分に直結しており、選手らが利用する1階と動線を分けた。
このほか既存の客席の外側に付属棟を3カ所建設、トイレや授乳室を設けた。トラックや芝生部分の水はけ改善などを行い、競技場の外周には多くの市民が利用できるようジョギングコースを設置した。総工費は約31億円。この改修に伴い、J2基準をクリア、日本陸上競技連盟3種公認の競技場となった。
同競技場は、ゼルビアのホーム試合のほか、ことし9月にはスポーツ祭東京2013(第68回国民体育大会)成人男子のサッカー場として使われる。

FC町田ゼルビアは今シーズン、日本フットボールリーグ(JFL)に所属することになったが、1年でJ2復帰をめざしており、3月10日の開幕直前のビッグプレゼントとなった。

130203kyugijykaisyu07この日は
12時40分からグラウンドでオープニングセレモニーが行われ、石阪丈一町田市長が「短い工期だったが、工事関係者にがんばっていただき開幕に間に合った。多くの市民に使っていただきたい。また、ゼルビアには、来年はJリーグで試合をしてほしいので、みなさん応戦をよろしくおねがいします」と挨拶。石阪市長、田中修一町田市議会議長、吉原修一般財団法人町田市体育協会会長ら6人でテープカット(写真左)を行い、完成を祝った。
その後、ゼルビアが同じJFL所属の横河武蔵野FCとのトレーニングマッチ(練習

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ゴールを守るゼルビア選手(白いユニフォーム

試合)を実施。試合は45分間2本で、1本目は0対0だったが、2本目は0対3でゼルビアが敗戦した。
セレモニー前にはラグビー教室、子どもランニング教室、練習試合終了後はセルビア選手との「ふれあいサッカー教室」が開かれ、約300人の子どもがスポーツを楽しんだ。
5階で観戦したゼルビアサポーターは「競技場がきれいになり、テレビの中継試合を見ているように良く見えたが、結果にはちょっとがっかり。リーグ戦はもっと応援するのでしっかり勝ってもらいたい」と話していた。
競技場では、一部のサポーターがシーズン前の恒例行事としてゴール裏などの客席を清掃、試合後には本番に備えて応援の練習をしていた。


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