狛江市でホワイト成人式:大雪が直撃、「一生の思い出に」と新成人

130114seijinnsiki 03「成人の日」の1月14日、狛江市の成人式が小田急線狛江駅前のエコルマホールで催され、参列した新成人たちは社会人として第一歩を踏み出す気持を新たにしていた。この日は同市内でも初雪が降り、11時の式典前から降り出した雪が数センチも積もって一面の銀世界となり、新成人たちは振袖が濡れるのを気にしながらも「一生思い出に残るホワイト成人式になった」などと話していた。

写真=降りしきる雪と風で振袖の新成人は悲鳴

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高橋市長(左)に誓いの言葉を手渡す新成人の堤さん(中央)と荒川さん

同市の新成人は昨年より14人少ない705人(男358人、女347人)で、式典には358人(男190人、女168人)が出席した。出席者は、昨年に比べ男性が27人増えた一方で女性の参列者が減ったため、出席率は昨年とほぼ同じ51%だった。同市の成人式は、1998年から公募による新成人の実行委員が企画から当日の司会進行などの運営を行っているのが特色。
天候のためか出足が鈍かったが、式典の前には振袖姿の女性や羽織はかまの男性などで会場の席はほぼ埋まり、主催者をほっとさせた。
第1部の式典では、高橋都彦市長が「これからは思い切って自分の人生を切り開いていっていただきたい。また、自分が住んでいる狛江市のために何ができるかも考えてほしい。みなさんの狛江市政への参加と協働を期待しています。F1レーサーのセナは『この世に生まれたことが最大のチャンスだ』と言っていた。みなさんがこの世に生まれてきた最大のチャンスを最大限に発揮してもらうことを期待します」と祝いの言葉を述べた。これにこたえて新成人代表の堤俊輔さん、荒川千明さんが「私たちにはさまざまなことを一緒に経験した仲間とのかけがえのない思い出が数え切れないほどあります。その思い出を胸に、それぞれの未来に向かって可能性を広げていきましょう。一緒に成長してきた仲間とこれからの新しい出会いを大切にし、社会の一員としての自覚と責任を持ち、これからの日本を担っていくことを誓います」と誓いの言葉を述べた。

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○×クイズで盛り上がる新成人たち

第2部ではディズニーランドのペアチケットなどが当たる○×クイズや抽選会、小・中学校時代の先生からのボイスレターや当時の学校の写真などで構成したビデオレターの上映などのアトラクションが行われた。小・中学の入学式や遠足などの行事の写真が映し出されると、新成人らは当時を思い出すかのように熱心に見入っていた。
式典後は6階の展示多目的室で立食パーティーが催され、小・中学校時代の恩師やかつての同級生たちと思い出や近況などをなごやかに語り合っていた。

式典が終わった14時過ぎには、降りしきる雪で会場前の狛江駅北口一帯は真っ白。晴れ着に着飾った新成人たちは「道路が滑りそうで心配」などと悲鳴を上げながら、帰宅の足を速めていた。