天皇杯・川崎フロンターレが延長戦終了間際に劇的勝利 : 徳島ヴォルティスに3対2で辛勝

121011frontennohai05第92回天皇杯全日本サッカー選手権大会3回戦が10月10日に行われ、川崎フロンターレは川崎市中原区の等々力競技場でJ2の徳島ヴォルティスと対戦した。川崎は徳島に先行されたがすぐに追いつき、後半に勝ち越したものの終了まぎわにまさかの失点で延長戦に突入した。PK戦にもつれこむかとと思われた延長戦のアディショナルタイムにFWレナト#10の劇的な決勝ゴールが決まり、3対2で辛勝、4回戦に勝ち進んだ。

写真=121分、決勝ゴールを決めてベンチに走り寄る川崎FWレナト#10


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24分、徳島が先制

川崎は、司令塔のMF中村憲剛#14が日本代表のヨーロッパ遠征で不在だったが、格下相手に負けるわけにはいかない試合。
試合は、立ち上がりから積極的に攻撃を仕掛ける川崎に対し、徳島が落ち着いて対応して反撃するという展開が続いたが、24分に徳島MFアレックス#26がゴールを決めて先制。川崎も26分に相手陣内へボールを運んだFW楠神順平#16がファウルで止められてフリーキックのチャンスとなり、これをレナトが決めて同点とした。
その後は互いに攻撃のチャンスを作るものの追加点には至らず1対1で前半を折り返した。

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78分、徳島守備陣に囲まれながらゴールするFW楠神順平(撮影 : 桑山輝明)

後半しばらくは互いの攻防が続いたが、川崎がシステムを変えてボールを支配、78分に楠神が追加点を奪ってリードした。川崎はなおも攻め続けたがフィニッシュの精度に欠けて得点にいたらない。アディショナルタイムの表示が出て試合終了と思われた直後、前半からいい動きをしていた徳島のFW津田知宏#11がゴールを決めて同点となり、延長戦に突入した。

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91分、徳島が同点に追いつく

雨が降り出した延長前半は互角の戦いだったが、後半に入ると徳島に足がつる選手が現れ、ピッチの内外で治療を受けていた。しかし、互いに体を張った守りでゴールを守り、アディショナルタイムに入った。競技場全体にPK戦のムードが漂うなか、121分にレナトが相手の裏をかいて技ありのゴール、長い試合にピリオドを打った。
競技場は平日で雨がしとしと降り出したにもかかわらず、延長戦になっても帰る観客は少なく緊張した雰囲気だったが、レナトの決勝弾が決まると喚声に包まれた。
他の競技場では、リーグ戦で最下位に低迷しているJ2のFC町田ゼルビアが2回戦でサンフレッチェ広島を破った愛媛代表のFC今治に5対2で勝利、初のベスト16となり4回戦に進出した。4回戦の対戦相手と会場は11月8日の抽選で決まる。