天皇杯・前回覇者のFC東京が横河武蔵野FCにまさかの初戦敗退 : 延長戦寸前にFK決め劇的勝利

120909fctokyo03調布市の味の素スタジアムで9月9日に行われた第92回天皇杯全日本選手権大会2回戦第2日程で、前回覇者のFC東京がJFL横河武蔵野FCにまさかの敗戦を喫した。横河は組織化された堅い守りでFC東京の攻撃を阻み、延長戦寸前の後半のアディショナルタイムに直接フリーキックがゴールするという劇的勝利で大金星を上げた。

写真=90+2分、FC東京のゴールネットを揺らした横河武蔵野のMF岩田啓佑の直接FK

 



120909fctokyo02FC東京よりカテゴリーが2つ下の横河は、東京大会で優勝して初めて2回戦に進出。東京対決となったこの試合で、格上相手に通常とは違うDF5人を起用。一方のFC東京は、4日前の9月5日にナビスコカップ準決勝を戦った影響もあり、メンバーの一部を温存して臨んだ。

試合は、FC東京がボールをキープして横河陣内に運ぶものの、中盤から相手ゴール前に進むと、横河のDF陣がFC東京の選手を囲いこんで攻撃の芽を摘みとり、自由に仕事をさせないという展開で前半を0対0で折り返した。



120909fctokyo04FC東京はハーフタイムにMF梶山陽平#10を、56分にFWルーカス#49、78分にはMF埴生直剛#22を投入して攻撃のリズムを変えたが、横河が強靭なフットワークで体を張り(写真左)、GK飯塚渉#1のファインセーブもあってゴールを守った。アディショナルタイムの表示があって間もなく、
横河はFC東京のファウルでゴール前約35mの地点で直接フリーキックのチャンスを獲得、MF岩田啓佑#7が蹴ったボールがそのままゴールに転がり込んだ。
その瞬間、スタジアムでは大きなどよめきが起き、横河ベンチでは控え選手やスタッフも一緒になってピッチの選手と喜びを爆発させた(写真右)
試合終了後、自軍の選手にはブーイングを浴びせた
FC東京のサポーターは、大健闘した横河の選手を呼び寄せて大きな拍手を送り、「3回戦もがんばれ」とエールを送っていた。