川崎市は7月5日、災害時に帰宅困難者が一時的に滞在できる施設に関する協定を同市麻生区の学校法人東成学園 昭和音楽大学と結んだ。これまで市内には17カ所の公的施設が一時滞在施設になっていたが、民間では同所が市内で初。
新たに指定された一時滞在施設は、昭和音大南校舎(川崎市麻生区上麻生1-11-1)の1階学生食堂約311平方メートルで、耐震性を備えており約150人が収容できる。協定では、区の要請を受け、建物の安全を確認してから開設、帰宅困難者のために水道水やトイレなどを可能な限り提供、ペットボトルや防寒具などは区から必要な数量を運び込むほか、誘導を区と連携して行う。
協定は1年間で、自動的に更新する。
同区ではこれまで麻生市民館・図書館が一時滞在施設に指定されている。
同区は今後、帰宅困難者対策をスムーズに行うため小田急線新百合ヶ丘駅周辺の関係機関や団体などと連携して対応するとしている。