狛江市議会議員補欠選挙:無所属の新人2人が立候補を表明、市長選と同日に投開票

120613kinuyama 120613yamada狛江市議会議員の補欠選挙が狛江市長選挙と同日(6月17日告示、24日投票)に行われる。この補選は、共産党市議が市長選に出馬するため辞職、欠員が生じたために実施されるもの。補選には、絹山達也(きぬやま・たつや)氏(66)=無所属(写真左)、山田拓史(やまだ・たくじ)氏(45)=無所属(写真右)の2人が立候補を表明した。市長選挙には既に、矢野市政の継続をめざす元・同市市議の田辺良彦氏と、矢野市政からの脱却を訴える元・都職員の高 橋都彦氏の2人が出馬を表明しているが、絹山氏は田辺氏を、山田氏は高橋氏を支持する立場を明らかにしており、告示を前に市を2分する激しい戦いに入っている。


絹山氏は、市議会議員を辞職して市長選に立候補を表明した田辺氏の支持団体「豊かな狛江をつくる市民の会」の事務局長を務めてきた。
5月27日にエコルマホールで開かれた総決起集会「市民のつどい」で「矢野市政が切り開いた市民本位の市政を継承し、さらに前進させる」と立候補を表明した。
絹山氏は狛江生まれで市内の小・中学校、世田谷区の都立高校を経て日本大学芸術学部を卒業後、世田谷区職員となり、定年退職後は自宅を兼ねたビルの一室にある「みんなの広場」を経営している。公務員として働く一方、1985年発足した「狛江駅北口問題を考える会」など市民運動や平和運動のほか、むいから民家園のボランティアとしても活躍している。矢野市長と中学、高校が同じという同級生の縁で、矢野市政を支えてきた。
自宅は東和泉で家族は妻と子ども2人。
一方、山田氏は、6月13日に市議会応接室で記者会見し「16年間の矢野市政は市民が期待したような真の革新市政は展開されなかった」と批判、市の財政状況は平成22年度決算を受けて財務省ヒヤリング団体となり、議会もこうした現状を市民に伝える役割をしなければならないと考えた結果、高橋氏を推す会派からの要請などを受けて立候補を決意したと語った。
山田氏は狛江氏生まれで、市内の小・中学校、私立高校を経て東京大学経済学部を卒業、農林水産省に入り、アメリカの大学院に留学、帰国後、金融監督庁などで勤務した。2000年に退職、市内に本社がある家業の肥料会社を継いで経営にあたっている。狛江青年会議所に所属して「わんぱく駅伝」などの地域活動を経験、その後、自宅近くの東京航空計器跡地にできるマンション問題に反対する市民団体の事務局を担当、市や業者との折衝を行っていた。
自宅は和泉本町で、家族は妻と子ども2人。