J2リーグ第9節の11試合が4月22日に各地で行われ、FC町田ゼルビアは山梨県甲府市の山梨中銀スタジアムで甲府と対戦。町田は1対1で引き分けて連敗を4で止め、アウェイで貴重な勝点1を取った。
写真(撮影 : すべて山本真人)=11分、MF下田公平#28(左から2人目)の初ゴールを祝福する町田の選手たち
試合は、キックオフと同時に小雨が降り始め、4連敗の町田はフォーメーションを3バックに変更して甲府に挑んだ。立ち上がりからアグレッシブに攻める町田が、11分にコーナーキックの混戦でMF下田光平#28がJ初のゴールで先制。しかし、1年でJ1復帰をめざす甲府はすぐに反撃、20分にペナルティーエリアで倒されたMF井沢惇#10が得たPKのチャンスをFWダヴィ#11が決めて同点となった。その後、ダヴィのヘディング、町田DF田代真一#5のバー直撃ミドルシュートなど、ともにチャンスを決めきれずに前半を終えた。
後半も一進一退の攻防が続くが、町田のFW勝又慶典#7が55分に負傷交代すると、その後は甲府が攻勢が続く展開となった。
前線にボールが収まらない町田は、60分にMF庄司悦大#16に替え3月に新加入したMF加藤恒平#27が初デビュー、73分にはFW平本一樹#25に替えベテランMF酒井良#11を投入(写真右)して守備を固め、カウンターで追加点を狙うシステムに変更。町田のGK修行智仁#1が、ダヴィのシュートを止め続けるビッグセーブ(写真左上)で得点を許さず、町田のカウンターは不発だったが1対1のまま終了した。
終了後の会見で町田のアルディレス監督は「我々にとって素晴らしい勝点だと思います。負けが込んでいる中での勝点1は自信の回復に繋がると思う」と評価、一方、町田の倍の14本のシュートを打ちながら追加点が奪えなかった甲府の城福浩監督は「勝点3を取らないといけない試合だったと思う。残念だし反省すべきところはたくさんある」と悔しさをにじませた。
写真=アウェイに駆け付けたサポーターに挨拶する町田の選手たち、にこやかに会見に応じるアルディレス監督