東日本大震災から1年後の3月11日の夕方、震災の記憶を思い起こし鎮魂と復興を願う灯ろう流しが川崎市多摩区と調布市の多摩川両岸の河川敷で行われる。
川崎側の灯ろう流しは、多摩川で活動する市民団体NPO法人おさかなポストの会が、川崎稲生ロータリークラブ、財団法人川崎市老人クラブ連合会、ガサガサ水辺の移動水族館などの協賛・協力で催すもの。
灯ろうを手作りし、18時30分に黙とう後、一斉に川に流す。雨天・荒天は中止で、強風時はキャンドルナイトに変更する。
会場は、多摩区稲田堤の多摩川河川敷(稲田公園おさかなポスト前)。16時から18時までに受け付けを行い、同時間に灯ろうを作った後、灯ろうを流す時間まで多摩川美化活動として河川敷のゴミ拾いを行い、分別して持ち帰る。
参加希望者は、ろうそくに火を付けるライターかマッチ(保護者が持参)、紙コップか牛乳パックまたは発泡スチロールのトレー、祈りの言葉を書く油性ペン、ゴミ拾い用のレジ袋、座ることができるシートまたは折り畳み用イスを持参する。
参加はだれでも可能で無料だが、子どもは必ず親子同伴。会場では、被災地支援の募金も行う。
主催者は、灯ろうを流すため水辺まで行きたい人には安全のためライフジャケットと足元を照らす懐中電灯を持参するよう呼びかけている。また、ライフジャケットの有料貸し出しも限定150着で行う。
流した灯ろうは、下流で回収する。
問い合わせは電話090-3209-1390 NPO法人おさかなポストの会。
一方、調布側では「3・11東日本大震災追悼慰霊祭 多摩川燈籠流し〜あの日を忘れない」と題して、公益社団法人調布青年会義所・同関東地区東京ブロック協議会が主催、調布市、調布市教育委員会などが後援、調布市仏教会の協力で実施する。
主催者側では1000基の灯ろうを用意しており、調布市民など流域の市民に参加を呼びかけている。
会場は京王線多摩川駅近くの京王閣下流の河川敷で、16時から受け付けを開始、17時15分ごろから流す予定。会場では復興への誓いの言葉や黙とう、犠牲者への追悼の読経、点火式などのセレモニーが行われる。
参加は無料。雨天でも開催の予定で、悪天候の場合はHP(http://www12.jaycee.or.jp/2012/kanto/tokyo/)で告知する。
調布側でも流した灯ろうは、川の環境を守るため下流で回収する。
問い合わせは、電話090-8046-4183または070-1462-1751 多摩川燈籠流し担当者。