Jリーグアウォーズ : ベストイレブンなど表彰、等々力競技場が初のベストピッチ賞

111205awards052011年のJリーグを締めくくる「2011Jリーグアウォーズ」(年間表彰式)が12月5日に横浜市港北区の横浜アリーナで開かれ、ベストイレブンなどの表彰が行われた。注目の最優秀選手賞(MVP)には、Jリーグ史上初となる、昇格した年に優勝の快挙を成し遂げた柏レイソルの司令塔MFレアンドロ ドミンゲス選手が選ばれた。

写真=ベストイレブンに選ばれた選手たち

111205awards032007年以来4年ぶりに横浜アリーナで催されたアウォーズには、リーグ優勝した柏の全選手、J1各クラブ監督と代表選手、J2で優勝したFC東京の選手らが出席、多くのサポーターも来場した。
111205awards06川崎フロンターレからは、優秀選手に選ばれたMF中村憲剛と12得点をあげたFW小林悠、DF柴崎晃誠の3選手(写真左)、FC東京からはDF今野泰幸、GK権田修一、田邉草民の3選手が参加。タキシード姿で舞台に登場した各選手は、ピッチとは違った雰囲気にやや緊張した面持ち。客席には 選手や家族、スポンサーなど関係者が並び、各チームのサポーターは、ひいきの選手が姿を見せると拍手を送っていた。
表彰式では、大東和美Jリーグチェアマンが「ことしのJリーグは歴史的な最終節を迎え、北は札幌から南は大分、鳥栖まで全エリアが熱い興奮で包まれ、J1は柏レイソルが初制覇、J2は、FC東京が昨年の雪辱を果たして優勝した。2位には、J2が創設された1999年から在籍し、唯一J1昇格のなかったサガン鳥栖が、13年目で念 111205awards04願のJ1昇格を勝ち取りました。今シーズンの受賞者が決まります。皆さんと彼らの活躍を振り返りながら、心からその功績を讃えたいと思います。2011シーズンは開幕直後の3月11日に発生した東日本大震災により、被災地にホームタウンを置くクラブは、スタジアムや練習施設に大きな被害を受けました。他のクラブも、電力事情等による困難な状況の中での活動を余議なくされました。各クラブ、選手、ファン・サポーターの皆さんが、チャリティーマッチ、募金活動・支援活動に様々な形で行動を起こしたことに『絆』の強さを感じ、心から誇りに思いました。来年、リーグ戦、Jリーグヤマザキナビスコカップは20回目の大会を迎えます。Jリーグは皆様の協力を仰ぎながら、さらなる発展の年にしてたいと考えています」と挨拶(写真右上)した。
111205awards01その後、映像をまじえて各賞が発表され、
日テレ・ベレーザ選手で、なでしこジャパンでも活躍する女子サッカー選手の岩清水梓さんや元WBC世界フライ級チャンピオンのボクサー内藤大助さんなどがプレゼンテーターを務めてフェアプレイ賞、功労賞、ベストイレブン、最優秀選手賞などの各賞を贈呈した。
29人の優秀選手賞(写真左中央)の中からベストイレブンに、GK=楢崎正剛(名古屋グランパス、6回目)、DF=近藤直也(柏レイソル、初)、酒井宏樹(同、同)、田中マルクス闘莉王(名古屋クランパス、8回目)、MF=ジョルジ ワグネル(柏レイソル、初)、レアンドロ ドミンゲス(同、同)、藤本淳吾(名古屋グランパス、2回目)、遠藤保仁(ガンバ大阪、9回目)、清武弘嗣(セレッソ大阪、初)、FW=ハーフナー マイク(ヴァンフォーレ甲府)、ケネディ(名古屋グランパス、2回目)が選ばれ、ベストヤングプレーヤー賞には酒井宏樹が輝いた。得点王には19ゴールをあげたケネディが昨年に続き2回目の受賞となった。
111205awards02ベストピッチ賞には4カ所の競技場が選ばれ、等々力競技場も初選出された。最優秀育成クラブ賞には、クラブユース選手権で2連覇を達成した東京ヴェルディが選出された。
ことし新設されたサポーター投票による「J2 Most Exciting Player」にはFC東京の今野泰幸が(写真右中央)選ばれた。
111205awards07また、Jリーグ20周年記念プロジェクトとして人気アニメ映画「名探偵コナン」とコラボレーションして、2012年4月に公開される「11人目のストライカー」にFC東京の今野、フロンターレの中村憲、グランパスの楢崎、ガンバの遠藤の4選手が本人役の声優として出演することが発表(写真左下)された。
会場には各クラブのシーズン中の写真も展示され(写真右下)、サポーターらが熱心に見入っていた。