10月1日に二子橋下流で川崎市制記念多摩川花火大会:花火約4000発に加え東北物産展、坂本九生誕70年記念のステージも

川崎市制記念多摩川花火大会(川崎市、川崎市観光協会、高津観光協会主催)が10月1日、川崎市高津区諏訪の二子橋下流の多摩川河川敷で催される。例年は8月に開かれていたが、東京電力福島第1発電所の原発事故による節電などを考慮し、秋の開催となった。会場では、18時からスターマインなど約4000発の花火を打ち上げるほか、東日本大震災の被災地の復興支援を目的とした東北物産展、川崎出身の歌手坂本九さんの生誕70周年を記念した音楽ステージなどが催される。

この花火大会は1929年に多摩川下流の六郷橋付近で始まり、1975年からは現在の会場で開かれているもので、今回で70回を数える。夏の名物行事として多くの市民に親しまれてきたが、東北団震災や夏の電力不足などの影響で開催が危ぶまれたものの、開催時期を秋に繰り下げるなどして実現にこぎつけた。
ことしは、「九ちゃんと一緒に『がんばろう!日本』fromかわさき」と題して、東日本大震災で被災した東北地方の復興支援と川崎からの元気発信をテーマに、例年とはひと味違った花火大会となった。
福島、宮城、岩手の3県を中心とした東北物産展(12時から17時)では、エゴマ豚串、みそ田楽、牛タン焼き、笹かまぼこ、南武せんべい、盛岡冷麺などを販売するほか、坂本九音楽事務所による「九ちゃん特製カレー風味バーベキュー」、「かわさき名産品」認定商品などを販売する。
「がんばろう!東北ステージ」(14時〜16時)では、さんさ踊り(岩手県)、すずめ踊り(宮城県)、フラダンス(福島県)が披露される。
音楽ステージ(16時〜17時30分)では、坂本九生誕70年を記念して地元ミュージシャン「vague」「ちょっきんず」と、坂本九さんの家族が結成した音楽ユニット「ママエセフィーユ」が出演する。ステージの最後では坂本九さんの代表曲「上を向いて歩こう」を会場の聴衆と合唱、川崎からの元気を阪神することにしている。
花火の打ち上げは18時から40分間にわたってスターマインなど趣向を凝らした花火が秋の夜空を彩る。
会場周辺は大規模な交通規制が実施され、駐車場もないため、主催者側では電車やバスでの来場を呼びかけている。
当日、荒天の場合は2日に順延。問い合わせは電話044-200-3939。当日の開催確認は電話0180-99-3932(10時〜19時)。