Jリーグ第13節が5月28日と29日に行われ、第2日程の川崎フロンターレは、29日に等々力陸上競技場でガンバ大阪と対戦した。川崎Fは、51分にガンバのFWアドリアーノのPKで先制されたが、61分に今シーズン初ゴールを決めたMF中村憲剛が終了間際にフリーキックを直接決めて2対1で劇的な逆転勝利を挙げ、7位に浮上した。
写真=逆転のフリーキックを決めサポーターに走り寄るMF中村憲剛ら
台風2号の接近で激しい雨の中でキックオフ、川崎FはFWジュニーニョとGK相澤貴志をケガで欠き、FW小林悠がスタメン、GK安藤駿介が公式戦に初出場した。
試合は、攻撃が売りのチーム同士の対戦でに立ち上がりから積極的な攻撃をしかけるが、雨の影響もあり中盤での激しいボールの奪い合いとなり、フィニッシュまではなかなかボールがいかず前半のシュートは川崎が4本、ガンバが5本で0対1で折り返した。
後半、ガンバは立ち上がりから川崎Fのゴールを襲い、ファウルから得たPKをアドリアーノがきっちり決めて先制した。川崎は直ぐに反撃、ガンバ大阪のゴール前でチャンスを2度外したものの61分に中村がミドルシュートを豪快に決めた同点に追いついた。その後も再三チャンスは作るが枠に決まらず90分が過ぎた。ロスタイムに入って、フロンターレのゴール前までボールを運ばれあわや逆転のピンチにさらされたが、川崎の守備陣が落ち着いてクリア。わずかな残り時間で川崎は、ガンバ陣内にボールを運び、相手守備陣のファウルから得たフリーキックのチャンスを中村がきっちりシュート(写真右)で決めて勝ち越した。