狛江市の多摩川河川敷で1月9日午前、伝統の小正月行事「どんど焼き」が行われ、集まった見物の市民など約1200人(主催者発表)は大きな炎を上げて燃える小屋に喚声を上げていた。
写真=大きな炎を上げるどんど焼きの小屋
狛江市ボーイスカウト連絡協議会(服部英広会長)が「地域の伝統行事を次の世代に伝えよう」と1986年から毎年催しているもので、ことしで四半世紀を迎える。
小田急線鉄橋下流の多摩川緑地公園グランドわきに、前日に河川敷で刈ったカヤや竹などで団員が高さ数メートルの小屋を組み上げた。
かつては市内各所で行われていたが、現在は市内で唯一となったため、正月飾りを持参する人がひっきりなしに訪れ、「門松やしめ縄はゴミに出すわけにはいかないので、助かります」と喜んでいた。
ことしは晴天で風もなく、気温も例年になく高いという絶好の天候に恵まれた。市内にある伊豆美神社の宮司がおはらいをした後、午前10時過ぎに団員が手に持ったたいまつで小屋に点火、数分でまっ赤な炎が上がり、周りの人からはどよめきが上がった。
会場では、甘酒とおしるこ各400人分がふるまわれ、テントの前には長い列ができていた。