天皇杯3回戦・川崎フロンターレが横浜FCに延長で辛勝 : ベスト16に進出

101013fron 2第90回天皇杯全日本選手権大会3回戦の第3日程(ヤマザキナビスコカップ準決勝に出場したクラブとその対戦相手)の4試合が10月13日に行われ、ベスト16チームが出揃った。ナビスコ杯決勝を逃した川崎フロンターレはホーム等々力でJ2・横浜FCと対戦。ことし横浜FCにレンタル移籍したMF久木野聡に82分に先制ゴールを奪われたが、88分にFWジュニーニョが追いつき延長戦に突入、途中交代のMF楠神順平が110分に決勝ゴールを決めて2対1と土壇場で辛勝、4回戦に進出した。

写真=110分、決勝ゴールを決めて喜ぶ楠神順平(#16)とジュニーニョ(#10) (撮影 : 山本真人)


川崎Fは、ナビスコ準決勝のふがいない戦いの猛省と初タイトルに向けての気迫を促すため、あえて3日前と同じ選手をスタメン起用した。
101013fron 1 立ち上がりから攻勢の川崎は、何度かチャンスを迎えるがゴールの枠をとらえきれない。一方、川崎のスピードに慣れた横浜FCが反撃するが、互いにフィニュッシュを決められず前半を0対0で折り返す。
後半、激しい攻防が続くもののゴールが割れず次第に重苦しい雰囲気に包まれたが、横浜FCが67分に久木野を登場させると、川崎も72分にMF稻本潤一とFW黒津勝を下げてFW矢島卓郎とMF谷口博之をピッチに送り出した。フレッシュな久木野がチャンスを作って83分に先制すると川崎はすぐに楠神を投入、疲れを忘れたかのような猛攻で、88分にコーナーキックでゴール前に詰めていたジュニーニョが同点ゴールを決め(写真左)、沈んでいたサポーターをわかせた。
延長戦に入ってからも一進一退の攻防が続き、互いに集中してゴールを守っていたが、110分に楠神が相手DFの間合いを外して勝ち越しのゴールを決め、川崎サポーターのボルテージはあがった。しかし粘る横浜FCは意地を見せ、終了間際にフロンターレのゴールを襲いGK相澤貴志がはじいたボールをゴールネットに入れたが、オフサイドの判定でノーゴールに終わり、ホームの連敗が止まった。
次のホームゲームは10月17日16時から、対戦相手は天皇杯4回戦(11月17日)でも対戦するモンティデオ山形。