JFL(日本フットボールリーグ)後期1節第1日程試合が7月3日に行われた。FC町田ゼルビアはホーム町田市立陸上競技場に佐川印刷SCを迎え対戦、佐川印刷の2倍のシュートを放ったが0対0出引き分けた。ホーム初のナイター試合を勝利で飾れなかったが、前期4節(4月11日)以来の無失点を達成し勝ち点を積み上げ、3位を守った。
写真=ゼルビアFW木島良輔(#33)のシュートを防ぐ佐川印刷GK
試合は、立ち上がりからゼルビアが積極的に仕掛け佐川印刷のゴール前で再三チャンスを作るが、のゼルビア得点源のFW木島良輔とFW勝又慶典への厳しいマークに加え、佐川印刷の堅守でゴールを割ることができない。流れを変えようとゼルビアは、66分にベテランMF酒井良を替えMF北井佑季を投入、その後も中盤を厚くしてたもののゴールが遠く、終了間際にはMF康介が2枚目のカードで退場、最後まで勝ちにこだわる闘いを見せたが、得点を奪えなかった。
試合終了後に相馬直樹監督は「後期最初の試合で、勢いをつけるために勝ちたかったので、引き分けは悔しいが、やっと無失点に終わったことを評価したい」と話した。一方相手の佐川印刷の中森大介監督は「昨年からことしゼルビアに3連敗している。(ゼルビアの)2トップはJで通用する能力の高い選手で、(来季ゼルビアは)昇格しJFLにいないと思うので、同じ相手に負けない最後のチャンスと選手に話したが、引き分けに終わり、選手は良くやった」とにこやかに話した。
同競技場の初ナイターを祝い、キックオフ直前にはセレモニー「ナイター照明全灯式」が行われ、石阪丈一町田市長が「ゼルビア、子どもたちの未来、町田市の発展に明かりを灯します」と挨拶した後、川端一隆町田市議会議長とともにスイッチを押し、明るさを確かめていた。
この日のマッチデースポンサーは、ゼルビアと地域連携・教育連携を結ぶ玉川学園で、小原芳明理事長をはじめ、同学園の小学生から大学生まで約600人が観戦。試合
前には、同大学の創立81周年にちなみ、クラブから小原理事長に背番号81の応援用ユニフォーが贈られた。階段広場では同学園のブースがお目見えし、クラブのマスコット・ゼルビーをあしらったマグカップや同学園の名物・アイスクリームなどが販売され、人気を集めていた。
このほか、プレマッチとして玉川学園k-12のサッカー部の高校生とゼルビアジュニアユース(U-15)の試合が午後2時40分から行われ、1対1で引き分けた。プレマッチのハーフタイムと佐川印刷戦の前には、玉川大学芸術学部の太鼓演奏が行われ、アメリカ公演した作品をゼルビア応援用に作り直した作品「寿」も披露された。
写真=激しいマークに合うゼルビアFW勝又(#7 撮影 : 山本真人)、試合後に談笑する両監督、全灯式でボタンを押す石阪市長(右から2番目)と川端議長(右から3番目)、81番のユニフォームを着る玉川学園の小原理事長