狛江市の弁財天池でホタル鑑賞会 : 狛江ロータリークラブが開催、1000人が幻想的な光に歓声


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狛江市元和泉1丁目の弁財天池で26日の夜、「ホタルを鑑賞する夕べ」が開かれ、親子連れなど約1000人が木立に囲まれた暗い池に描かれる幻想的な光の軌跡に歓声を上げていた。

写真=弁財天池を飛ぶゲンジホタル

このイベントは、東京狛江ロータリークラブ(井上城治会長)が、狛江市制施行40周年記念市民団体等連携事業として主催したもの。
同クラブには、子どものころ市内の水田や野川などで見たホタルの復活を願う狛江生まれの会員が多く、ホタル鑑賞会の企画を以前から計画していたが、来年、クラブ設立40周年を迎えるのを機に、そのプレ記念事業としてホタル鑑賞会の実現が決まった。
弁財天池の改修を手がけた会員の鈴木一光さん(66)が、この企画を弁財天池の土地所有者・泉龍寺に持ち込んで協力を取り付けるとともに、ホタル探しやエサのタニシの放流などの準備を進めてきた。

100626hotaru 003この日は、午後から小雨がぱらつくあいにくの空模様だったが、午後7時に300匹のゲンジボタルを次々と放つと、ホタルはほのかな光をともしながら木の上に止まったり、池の上や水路に舞い降ると、大勢の見物客から「ワー、きれい」「初めて見た」「意外と明るいね」などの声が上がっていた。また、「昔を思い出した」と感慨深げに見守るお年寄りもあった。

 同市西野川生まれの鈴木さんによると、「戦争中に狛江に疎開し、現在は市外に住む人からも見に来たいと連絡を受けた。こんなに多くの人が見にきてくれて驚いた。私も市内で最後にホタルを見たのは小学校6年生だったので、改めて感激した。これを機会に弁財天池でホタルが生まれ育つようにしたい」と意気込んでいた。