狛江駅前のギャラリーでタイの孤児スクールの写真展


10508egao02狛江市元和泉の主婦・谷田部田美子さん(58)がボランティアで訪れたタイ寺院内の孤児スクールで撮影した「笑顔の写真展」が5月7日から10日まで小田急線狛江駅前の泉の森会館2階で催されている。

写真=笑顔の写真と谷田部さん


10508egao06  会場には、谷田部さんが2010年10月中旬から約1カ月過ごしたタイ中部アントン県にある「ワット・サーキャオ孤児スクール」で撮影した約1,200枚の写真のなかから、子どもたちの生き生きした表情、笑顔の写真約60枚を授業や民俗音楽や舞踊、国技のムエタイ(格闘技)など課外活動や寮生活のコーナーに分けて展示。このほか谷田部さんが受け持った授業で子どもが描いた同級生の顔の絵9枚写真右下)、日本から持参した和紙に子どもたちの手形で学校名を書いた思い出の品(写真左下)を展示しており、現地で求めた民俗音楽も流している。
10508egao04   子どもの笑顔が大好きで学生時代は人形劇団にも関わり全国をまわった経験を持つ谷田部さんは、25年前に長男を妊娠した時に、生まれてくるわが子だけでなく世界中の子どもが幸せになってほしいと、発展途上国の低所得層の子どもが学校に通い自立できるまで毎月一定金額を寄付するNGO団体の活動に参加。この団体は、学齢に達した1人の子どもを18歳まで継続して寄付する”里親制度”を採用しており、25年間の寄付でインドネシア、ベトナムなどの子ども4人が自立、現在はケニアの小学生を支援している。


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寄付だけでは物足りなさを感じた谷田部さんは、自身の子育ての区切りがついたら海外で子どもを支援する実践活動を行いたいと夢を膨らませていた。昨年、下の子どもが大学に入学し同居する夫の両親が元気なうちにと、春ごろから活動先を見つけるなど準備をすすめ、インターネットで同校でボランティアを募集しているのを見つけた。同スクールには、3歳から15歳までの子ども1,200人が生活をともにしており、幼稚園、学校で学んでいる。校内にある教育宿舎に滞在し、同スクール3年生に英語と日本語を教えたほか子どもと一緒に遊んだり、食事の配食などを手伝った。若いころに外資系の企業に勤めて英語には自信はあったが、タイ語は初めてで「指さし会話帳」と英語、ボディランゲージで交流を深めたという。

展示した写真は、こうした仕事の合間に撮影したもので、カメラを向けると子どもたちはとびきりの笑顔でこたえたという。写真は当初、自分の活動の思い出のつもりだったが友人らに見せたところ、写真展を勧められ、半年後の今回、開催することになった。
谷田部さんは「日本では最近、こんなすてきな子どもの笑顔を見る機会が少なく、現地の子どもの笑顔から元気をたくさんもらい幸せな1カ月でした」と話しており、写真展の報告も兼ねてことし秋にこれらの写真を携え再度同校でボランティア活動を行う予定という。
 同展は入場無料で、開館時間は午前10時から午後6時まで。問い合わせは03(5497)5444泉の森会館。