初夏の多摩川、調布取水堰を元気にさかのぼる若アユ

10ayu6up  神奈川県と東京都の県境を流れる多摩川で5月1日にアユの遡上を確認しました。

(市民記者・清水隆さん・写真も)

10ayu3  海から遡上するアユにとって、最初の難関が河口から約13kmにある調布取水堰(ぜき・左岸が大田区田園調布1丁目、右岸は川崎市中原区上丸子天神町)です。
東京都水道局が管理するこの堰の付近は、昔は家庭洗剤の泡が風に舞うほどの場所でしたが、下水道・環境整備が進み、清流にすむアユが戻ってきています。ただ、魚道に流れ込む水量が少ないので、関係各局の協力で開閉式の堰を全開にし、より多くのアユが遡上できるようにしていました。
堰ではちょうど魚道調査が実施中で、調査は堰の上から目視で行われていました(写真)
10ayu4  私が写真を撮影した場所は、赤い旗が立ったフェンス越しで、とても肉眼ではアユを見つけられません。
そこで、デジカメに600mm相当のズームレンズを付け、堰と河の段差で波立つ辺りにピントを合わせて連写しました。撮影枚数約400枚で、カメラでの確認はたいへんなので、パソコンに取り込んで1枚ずつ確認したところ、川を元気にさかのぼる若アユの姿を確認することができました。

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