川崎市麻生区片平に川崎フロンターレの選手寮 : 武田社長らが安全祈願祭

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川崎フロンターレの独身選手寮が川崎市麻生区片平の練習場「麻生グラウンド」近くに建設されることになり、1月17日に寮のオーナー中山茂さん、川崎フロンターレの黒川博昭取締役会長、武田信平社長、高畠勉監督、工事関係者ら22人が出席して地鎮祭が行われた。

写真=鍬入れをするオーナーの中山さん、計画パースを見る武田社長と高畠監督、玉串奉てんする武田社長

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寮の建設地は、片平区画整理事業地内の尻手黒川線に面した片平7-7-5ほかで敷地約880平方メートル。練習場までは徒歩約10分。建物は鉄筋コンクリート造り3階建てで、延べ床面積は875平方メートル。1階部分は食堂、フロなどで、2、3階が選手の居室となる。部屋数は管理人室を含めて15室で、選手の居室は約20平方m。名前はフロンターレのチームカラー青と黒から「青玄寮」と付けられた。工事は8月末までで、9月に入居の予定。
寮は、独身選手が暮らすほか、強化指定選手の練習時の宿泊にも利用される。栄養士によるバランスの取れた食事を選手に提供するほか、午前、午後の二部練習時には、寮住まいではない選手に昼食などを出す予定で、選手の体力や健康の向上と維持をはかる。
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地鎮祭は地元の白鳥神社の池田貞近宮司により進められ、オーナーの中山さんが鍬(くわ)入れなどの儀式を行い、工事の安全を祈った。
武田社長は「地域のご協力で待望の独身寮の建設にようやくこぎ着けられ感謝してます。アスリートは練習後30分以内に食事を取ると体のバランスが良いと言われており、強化策につながります」とあいさつ。高畠監督は「練習場から近く、若い選手だけでなく中堅、ベテランの選手も練習後に食事が取れるようになるのは健康面にも好材料。緑が多いすばらしい環境で、サッカーに集中できる」と期待を寄せている。
地元でフロンターレを応援しようと昨年秋に発足した麻生アシストクラブの役員でもある中山さんは「ここが練習場になった1999年からの懸案だった寮の建設に着手でき感無量です。区内に川崎フロンターレの2つ目の施設ができることを郷土の誇りにして、地元の応援を盛り上げたい」と笑顔で話していた。