社会人アメリカンフットボールXリーグの第2ステージが11月7日から始まった。
各ディビジョンを1位通過した川崎市に練習場を持つ富士通フロンティアーズ(セントラルディビジョン)とアサヒビールシルバスター(イーストディビジョン)は、第2ステージの上位リーグ第1節にともに勝利した。
写真=富士通フロンティアーズのRB金雄一選手(#30)の初タッチダウン(11月7日、川崎球場。撮影 : 山本真人)
セカンドステージ初日の11月7日、川崎球場では上位・下位リーグの第1節2試合が行われた。
セントラル1位の富士通フロンティアーズは、イースト3位の日本ユニシスBULLSと対戦、61対0で圧勝した。
富士通のキックオフで始まった試合は、日本湯ユニシスの攻撃をインターセプトで止め、富士通が第1クオーターの2分49秒にことし入団したランニングバックの金雄一のファーストタッチダウンを奪う2点コンバージョンを見せて勢いに乗り、怪我から復調した紳士祐介、ベテランの森本裕之らが次々とタッチダウンを奪い、各クオーター(セカンドステージでは15分制)で得点。秋のリーグ戦で出場機会の少なかった選手も活躍して8本のタッチダウンとフィールドゴールなどを決め、守備陣も相手の攻撃をかわして完封、第2ステージに勢いをつけた。
藤田智ヘッドコーチは「(第1ステージの最終戦)鹿島ディアーズに逆転勝利できたことが大きい」と分析したうえ「念願の日本1になるため、次の試合に向けて精進します」気を引き締めていた。第2節は、11月22日11時から長居球技場(大阪府)で、イースト2位のアサヒ飲料チャレンジャーズと対戦する。
川崎球場が練習場のイースト1位のアサヒビールシルバスターは、長居球技場で14時30分からウエスト3位の吹田マーヴィーズと対戦。アサヒビールは第2クオーターで吹田に先制タッチダウンを許すとその後は互いにタッチダウンを奪うシーソーゲームになったが、終了間際にワイドレシーバーの土倉和也がフィールドゴールを決めて22対20と劇的に逆転で勝利した。第2節は、11月23日13時から川崎球場でセントラル2位の鹿島ディアーズと対戦する。
○リーグ戦を一部変更 : 2ステージ制を導入、東西対決試合も行う
Xリーグは、社会人王者を決める「ジャパンエックスボウル」の方式を一部変更。これまで各ディビジョン(セントラル、イースト、ウエスト)の2位通過の6チームがファイナル6(プレーオフトーナメント)で戦い、決勝戦を戦っていたが、リーグ戦の試合数増加、東西交流の試合数増加などを目的に、ステージ制を導入した。
新方式では、第1ステージが各ディビジョン18チームの戦い、第2ステージでは第1ステージ3位以上を上位リーグ(東西でABCの3グループに分ける)と4位から6位の下部リーグ(セントラル・イースト、ウエストの2グループ)に分けてそれぞれリーグ戦を行う。上位グループの各1位と2位以下の4チームのうち1、2ステージの成績(勝ち星数など)の最上位チームがファイナルステージに進出し、準決勝、決勝(エックスジャパンボウル)を戦う。また下位グループのうち、最下位チームなどがX2リーグと入れ替え戦を行う。