川崎市麻生区古沢で稲刈り : 親子約200人が実りの秋を体験

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川崎市麻生区古沢の田んぼで10月3日、親子約200人が参加して稲刈りが行われ、参加した親子は慣れない手つきでカマを握りながら黄金色に実った稲を刈り取り、実りの秋を満喫していた。

写真(上から)=稲刈り、掛け干し

稲刈りは、米作りを通じて都市農業の大切さを知り、親子のきずなを深めてもらおうと1994年から行っている「親子体験農業」の一環で、毎年モチ米を作っている。最近は、青少年指導委員、体育指導委員、地元農家などで構成する実行委員会との市民協働事業として実施、田んぼのない地域からの参加も受け付け抽選で参加者を決めるほどの人気の催しだが、会場の確保などさまざまな理由でことし限りで終了する。最後のことしは、区内から275人、区外112人の合わせて387人が選ばれた。

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作業は午前9時に開始予定だったが、前日からの雨で午後1時に変更したため参加人数が心配されたが、60を越える家族が参加、主催者をほっとさせた。作業時間が短くなったため、実行委が午前中の雨の中で機械を使って4枚の田んぼ(約1200平方m)のうち2枚を稲刈り機で刈り取り、稲を逆さにして天日で乾かす「掛け干し」用の竹も近くの山から切り出して運び準備した。
参加者は、農業指導員からイネの刈り方や束ね方を教わった後、作業を開始。初めての親子も多かったが、2時間あまりの間に交代で次々とカマを使って昔ながらのやり方で刈り取り、稲の束を腕いっぱいに抱えて運んだ。その後、機械の刈り取りも見学、束となって出てくる様子に目を丸くしながら、稲たばを競争で集めていた。
刈り取って空き地となった田んぼでは、イナゴやバッタを追う子どもたちの姿も目立った。子どもたちは「どんなお米ができたか、いまから収穫祭が楽しみ」と実りを秋を楽しんでいた。
稲は10月末に脱穀、11月中旬の収穫祭で餅つきを行う予定だ。