Jリーグ : 川崎がヴィッセル神戸に引き分け

090719fron01
Jリーグ折り返しとなる第18節の試合が7月18日、19日に行われ、川崎はホーム等々力でヴィッセル神戸と対戦。先制した川崎Fは、2日前(15日)のナビスコカップの準々決勝の疲れの影響からか2度のリードを守りきれず、神戸のキャプテン宮本恒靖のオーバーヘッドキック弾で追いつかれ、2対2の引き分けに終わった。

写真(上から)=69分の神戸・宮本恒靖のオーバーヘッドキック弾(撮影=山本真人)、43分の川崎・菊地(左奥)の勝ち越しゴール、J初ゴールに喜ぶ菊地(左・#20)と谷口(撮影=山本真人)、神戸・宮本の同点ゴールに喜ぶ神戸イレブン

090719fron03_2
この試合から後半戦。トップ鹿島と10点差で4位の川崎Fは、第2節で敗戦した神戸に2度負けるわけにはいかず、勝ち点を伸ばしたいところ。出場停止のDF森勇介の代わりにナビスコ準々決勝でもDF起用された久木野聡がスタメン。
090719fron05
試合は、立ち上がりの神戸の攻撃をかわしチャンスを作り始めた川崎Fが、25分にFW鄭大世のシュートのこぼれ球をMF中村憲剛がダイレクトでゴールに入れて先制。34分に神戸FW大久保嘉人にゴールを許して同点となるが、43分のコーナーキックからのチャンスにDF菊地光将がヘディングでJ初ゴールを決めて再びリード、前半を終えた。
川崎Fは、ハーフタイムに鄭大世からMF養父雄人に交代して2トップに変更。ナビスコ杯の疲れの影響が現れると後半勝負のゲームプランを立てていた神戸は、再三カンター攻撃をしかけたが、川崎Fのディフェンス陣が対応していた。しかし
090719fron02_3
69分、神戸MF宮本が自身の胸でトラップしたボールを落ち着いてオーバーヘッドキック。競技場が一瞬静まり返るほどの華麗なゴールで試合は再びふりだしに戻った。
勝ち越したい川崎Fは、選手交代して攻撃をしかけるが神戸の厳しい090719fron04_3
ディフェンスは崩せず(写真右下)、逆に蒸し暑さとナビスコ準々決勝の疲れからか80分過ぎからスローテンポとなり、追加点がとれずゲームセットとなった。
試合後、関塚監督は「メンバーを入れ替えたが、疲労でうちのサッカーが90分できなかった」と反省。この試合が3試合目の神戸・和田昌弘監督が「感動した」という宮本の同点弾について質問され「相手の勢いが出てしまった起死回生の一発」と苦笑いした。
川崎Fの次のホームゲームは、7月29日19時から鹿島アントラーズとのナビスコ準々決勝の2戦目。アウェイで敗戦したため上に進出するためには、2点差以上の勝利が必要だ。その3日後の8月1日19時からは、リーグ戦20節のFC東京と対戦が控えており、暑さのなかの厳しい日程が続く。