川崎市宮前区で平瀬川七夕サミット : 小学生が学習発表

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川崎市宮前区の菅生小学校体育館で7月5日、「みんな集まれ 平瀬川七夕サミット まちづくりフォーラム」(平瀬川まちづくり協議会、向ヶ丘地区商店会連合会主催)が開かれ、小学生からシニアまでさまざな年代約300人が参加、平瀬川に関する学習発表などやマップの贈呈式が行われた。

写真=児童の学習発表、マップの贈呈セレモニー、午前中の清掃の報告、オープニングの菅生中学の演奏、フィナーレの合唱

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平瀬川は、多摩丘陵の宮前区潮見台、水沢などを源流に宮前区の北西部から高津区下作延を経て久地で多摩川に流れこむ約7.5kmの一級河川。上流部は、50年ほど前までは田んぼや畑が広がる農村地帯だったが、宅地化が進とともに、田んぼや雑木林が減少して大雨が降ると川が増水するようになり、治水対策として2面張り直線構造の放水路にする計画が浮上、改修工事が進んだ。
こうした現状に疑問を感じた上流部の流域市民が、多自然型の川を生かしたまちづくりでかつての清流を取り戻し、子どもたちへ誇れるふるさとを再生しようと自治会、商店会、農家の生産組合、青年団、学校・PTAなど地域のさまざまな団体で「平瀬川流域まちづくり協議会」を結成。向ヶ丘地区商店会連合会(猿橋脩恵代表)とともに、1995年から毎年この時期に七夕サミットを開催、川の清掃や調査、意見交換を行っている。
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14回目の今回も午前中に水沢、長沢、蔵敷、初山、平、上作延・神木本町の6地区でそれぞれ川の清掃や調査活動を行った。午後からのフォーラムでは、さきごろ同協議会が制作した平瀬川の散策マップを流域の小・中学校や自治会などに贈る贈呈式が行われ、同協議会の井田耕夫会長から柴嵜淳菅生小学校校長に目録が手渡された。
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その後、菅生小学校5年生、稗原小学校6年生、向ヶ丘小学校5年生の児童が、平瀬平瀬川の水質と生き物、川のゴミ、平瀬川の浄化に取り組む人々へのインタビューなど総合学習で学んだことをまとめた模造紙などを使って学習発表を行った。続いて、宮前「くみん・シネマ」実行委員会の篠沢惺子代表がみやまえ映像コンクールに応募した犬倉小の「地球に優しい活動」、初山の三頭立て獅子舞にチャレンジする中学生(現在・高校生)の練習風景を追った犬倉中学の「えつ!中学生が伝統芸能を」を上映。学習発表を行った菅生小5年生が4年時にアンケートを元に歌詞を作った「音頭」も披露された。
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フォーラムのオープニングには、菅生中学校吹奏楽部が、アニメのテーマソングなどを演奏、フィイナーレには、平瀬川を素材にして地元の中学教師が作曲した「多摩川風景平瀬川・遠い季節の温もり」を、地元合唱団コールエスペランサと菅生小5年の児童が合唱、世代を超えて交流を深めていた。