アメリカンフットボール・パールボウル:鹿島ディアーズが逆転で7回目の優勝

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アメリカンフットボール社会人の東・中央地区の春の大会「第33回パールボウル」決勝戦が6月19日午後7時から東京ドームで開かれ、昨年の覇者鹿島ディアーズがオービックシーガルスに20対17と逆転で辛勝、7回目の優勝を果たした。

写真=第4Qで逆転タッチダウンを決めた鹿島ディアーズのRB丸太泰裕選手(#29)と喜ぶチームメイト、優勝の記念写真(撮影 : 山本真人)

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パールボウルは、社会人X1リーグ東・中央地区に所属する12チームが4月25日から4グループに分かれて戦い、それぞれのグループの1位が5月30日に準決勝に臨んだ。準決勝で鹿島はアサヒビールシルバスターを大差で下して昨年に続き9回目、オービックは富士通フロンティアーズに終了間際で逆転勝利して4年ぶり6回目の決勝進出を果たした。
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オービックは今シーズン多数の引退選手を出し戦術責任者も交代、一方の鹿島はライスボールで優勝を逃した悔しさをバネに春・秋の連覇を狙っており、前評判では鹿島有利とされていたが、決勝戦は点の奪い合いの好ゲームだった。スタンドは両チームの親会社の社員を中心に約12,000人の観客が詰めかけ、チアリーダーのリードでステックバルーンなどをたたいて熱心な応援を繰り広げた。ハーフタイムには、パールボウルに出場した12チームのチアリーダーが華やかなダンスを披露(写真右 : 山本真人撮影)、試合に華を添えた。
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試合は、第1Qは互いの好守でゲインが進まず無得点。試合が動いたのは第2Qの4分04秒、オービックのキッカー金親洋介が33ヤードのフィールドゴールを決め先制。8分58秒にはオービックのクオータバック龍村学のパスを受けたワイドレシーバー清水謙(写真左)が走り込みこの試合初のタッチダウンを奪い、その後のトライフォーポイントも決めてリード。しかし鹿島はこの直後に中川靖士が93ヤードを一気に駆け抜けキックオフリターンのタッチダウンを決めて反撃、第3Qに23ヤードのフィールドゴールを決めて同点に。
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降り出しに戻った第4Qの5分52秒、オービックのデフェンスバック古庄直樹がクォータサックして拾ったボールを(写真右 : 山本真人撮影あざやかに45ヤード走り抜きタッチダウンして再びリード。2連覇のかかった鹿島は、10分19秒に守備陣がタックルしてセーフティで2点を奪ってオービックにプレッシャーを与えた。続く11分33分に昨年の決勝090619pearlbowl06
戦でも逆転のタッチダウンランを決めたランニングバックの丸田泰裕が9ヤードのタッチダウンランに成功、続いて2ポイントコンバージョンで2点を加え、20対17と3点リードした。オービックは終了間際に相手のゴールライン近くまで進んだが、フィールドゴールに失敗して(写真左 : 山本真人撮影タイムアウトとなった。
試合後に表彰式が行われ、両チームに優勝旗と準優勝旗が手渡され、最優秀選手には鹿島ランニングバック佐藤昭一郎が選ばれた。