二ヶ領せせらぎ館で多摩川桜のコンサート:花と音楽が競演、津軽三味線のパフォーマンスなど楽しむ

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川崎市多摩区宿河原の二ヶ領せせらぎ館で4月4日、多摩川桜のコンサートが催され、多摩川へ花見に訪れた人など数百人が津軽三味線や地元のストリートミュージシャンの演奏、中学生のチアダンスなどを花と音の競演を楽しんでいた。

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このコンサートは二ヶ領せせらぎ館を管理・運営しているNPO法人多摩川エコミュージアム(北島信夫代表理事)と川崎市環境局緑政部多摩川施策推進課が催しているもので、ことしで5回目。ことしは同館の開館10周年事業の一環として行われた。
この日は遅れていたサクラがほぼ満開となり、穏やかな好天にも恵まれたため、多摩川堤防や二ヶ領用水は朝から花見に訪れる人の波が続く、絶好の花見日和となった。このため、午後1時から同館前ひろばで始まったコンサートも多摩川を訪れた人が次々と足を止めて聴き入り、用意したイスが足りなくなるほどで、数百人が出演者の周りに輪をつくった。
午後1時からのコンサートでは稲田中学校チアダンス部が若さいっぱいのチアダンスを披露。続いて多摩区内のストリートミュージシャンのグループ「Haru Camera」が自作の歌を中心に演奏した。区内の「amino」の幼児から小学校低学年の子どもたちがかわいいダンスを繰り広げた。
この日のメインとなる津軽三味線のパフォーマンスユニット「セ三味ストリート」の2人は見事な演奏に加え、バチの代わりに包丁やフライ返し、キューピーの人形を使ったり、肩車をして2人で演奏するなどユーモアにとんだパフォーマンスを披露、聴衆からは盛んな拍手や笑いがあがっていた。
会場には阿部孝夫・川崎市長も訪れ、「川崎は音楽のまちをめざしているが、こうしたなごやかなコンサートがもっと開かれるといいですね」などと話していた。