Jリーグ4節・川崎がリーグ戦初勝利 : 名古屋グランパスに逆転

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Jリーグ第4節の試合が4月4日と5日に行われ、第1日程の川崎は、ホーム等々力陸上競技場で名古屋グランパスと対戦。川崎Fは先制点を奪われたものの、すぐに追いつき追加点を重ねて3対1と逆転で名古屋を降し、等々力緑地の桜の満開にあわせるように自慢の得点力が一気に花開き、リーグ戦初勝利をあげた。

写真=29分に逆転のゴールを決めて喜ぶ谷口博之選手(手前、背番号29)とアシストした寺田周平選手(撮影 : 山本真人

今季の川崎Fは、システムを進化させ大敗はしていないがスタートダッシュの波に乗れず、アジアクラブチャンピオンリーグのホーム試合には勝ったものの、リーグ戦は2分1敗と未勝利。一方の名古屋はアジアチャンピオンズリーグ、リーグ戦とも負けなしで好調なスタート。
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試合は、開始早々から激しい攻防が続き、23分に名古屋MFマギヌンに先制のゴールを許したが、その1分後に川崎Fのヴィトールが同点ゴールをあざやかに決めふりだしに戻した。攻撃のリズムをつかんだ川崎Fは、29分のコーナーキックのチャンスにDF寺田周平が頭で合わせたボールをMF谷口博之がヘディング。谷口がボールの行方を見定めた球は、弧を描いてGK楢崎の頭上を越えゴールネットを揺らし、早い時点で逆転しスタンドを埋めた川崎Fのサポーターをわかせた。その後もすばやい攻防が続くが前半を1点リードで終了。
後半、雨がぱらつくなか、前半と同様の素早い動き出しで激しい攻防が続き互いに
DF陣とGKが体を張ってゴールを守る。61分に後半から出場した川崎FのMF横山知伸が相手から奪ったボールをFW鄭大世がダメ押しのゴール、2点差にして試合を優勢にした。意地を見せる名古屋は攻撃陣を次々投入して反撃を繰り返すが、川崎Fが高い守備意識で守りきり、初勝利を手に入れた。
谷口の逆転ゴールでガッツポーズを魅せた関塚監督は、試合後の会見で「リーグ戦の初勝利を等々力で、サポーターと共に喜べたことに満足しています。先取点を取られましたが、すぐに同点にできたことが流れをもう一度こちらにもってこれた要因だと思います。これから連戦が続きますが、今日のサッカーをベースに一戦一戦選手と共に勝利に向けて戦って行きたいと思います」とにこやかな表情で語った。
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試合前には、メインスタンド前で、2008年秋から競技場の改修について署名活動などを続けていた「等々力陸上競技場の全面改修を推進する会」の斎藤文雄会長が、20万を超える署名により川崎市議会で主旨採択されたことなどを報告、署名のお礼を述べた。
チームの主力メンバーは、翌日夕方にアウェイのACLに向け、オーストラリアに出発した。
次のリーグ戦ホーム試合は、第6節の4月18日16時キックオフで、大宮アルディジャと対戦する。