多摩区民祭(多摩区民祭実行委員会主催)が10月18日午前10時から午後3時まで、川崎市多摩区枡形の生田緑地で開かれる。木々が色づき始めた緑地で、こっとう市、青空寄席をはじめ区内の公共機関や市民団体、大学などが展示やパフォーマンス、手作り品や食品などを販売するほか、川崎市民を対象に日本民家園、青少年科学館が無料で、
岡本太郎美術館は割引料金(100円)で開放する。また、体長4.66mもある雄としては世界最大級のホオジロザメ「かわジロー」も展示され、人気をよびそうだ。
多摩区民祭は、1977年に同区登戸の多摩区役所周辺で初めて催され、ことしで31回目。2004年から生田緑地に会場を移し、緑の中で市民が交流するという他の区とはひと味違った区民の祭りとして親しまれている。
祭の主な内容は次の通り。
噴水広場の特設ステージで午前10時の開会式典に続いて和太鼓演奏、フラダンス、中学生のミュージカルSong & Dance、エイサー、バンド演奏、よさこいソーラン、ヒップホップダンス、歌謡ショー、大学生のテコンドー演武などが午後3時まで披露される。12時15分からは青空寄席と銘打って区内在住で多摩区観光親善大使の落語家桂米多朗さんがご機嫌をうかがう。
会場では、一般、官公庁の合計96団体による展示やフリーマーケット、ゲーム、バザー、白バイ乗車体験、食べ物などの販売を行う。多摩区の友好都市・静岡県岡部町と千葉県南房総市千倉町、山形県長井市、狛江市などが特産品を販売する。
ブルートレイン近くでは、普段は川崎区のマリエンに展示されているホオジロザメの「かわジロー」が初めて館外に“出張”、北部の市民に披露される。「かわジロー」は川崎港で死んだ状態で見つかり、はくせいにされたもので、おとなの身長の3倍近い、巨大なサメに注目が集まりそうだ。
岡本太郎美術館階段下の広場では区内にある専修、明治、日本女子の3大学の専用舞台を設け、学生のパフォーマンスショーなどがくり広げられる。
開会式に先立って、午前9時20分から専修大学の吹奏楽の行進、多摩川音頭の踊りの流しのパレードが行われ祭りムードを盛り上げる。
岡本美術館の母の塔前では正午から午後2時まで抽選会を行う。
日本民家園内では好評の骨董(こっとう)市が開かれるほか、青少年科学館ではプラネタリウム・メガスターIIによる「秋の星空散歩」の投影、岡本太郎美術館では企画展「太郎賞の作家展I」が公開される。
問い合わせは電話044(935)3130同祭実行委員会。
交通=小田急線向ケ丘遊園駅から徒歩15分、または、向ケ丘遊園駅からバス専修大学行き終点下車、徒歩約5分。