川崎市麻生区上麻生の麻生水処理センターのグランドで9月17日、「交通安全ゲートボール大会」が開かれ、区内のお年寄りが試合の合間にコンピュータによる運転シュミレーションを体験した。
写真(上から)=運転シュミレーションをする参加者(麻生警察署提供)、決勝戦で真剣にボールを打つ選手、
この大会は、21日から30日まで行われる秋の交通安全運動に先がけ、麻生消防署と区内の交通安全団体が開催。同期間の交通安全は、高齢者の交通事故防止に力点を置いており、外に出る機会の多いゲートボール愛好者を対象に、毎年麻生区ゲートボール協会の後援で開かれており、6回目を迎える。
全国的に高齢者ドライバーの事故が増えたことから、運転免許を持つ高齢者に自身のドライビング技術の再確認を行ってもらおうと、昨年はじめて、コ
ンピュータ制御のドライビングシュミレーションを二機備えた神奈川県警の大型マイクロバス「ゆとり号」(写真右、麻生警察署提供)をゲートボール会場に置き、参加者に体験してもらい好評を集めた。しかし、画面を見ながらハンドル、アクセル、ブレーキを操作、各人の運転の特製をみて指導者が助言をするのため、大会参加者の約半数しか体験できず、ことしも引き続き同内容で実施した。
この日の大会には、60代後半から90代の65人による12チームが参加、試合は、3グループに分かれて午前中に総当たりリーグ戦を行った後、午後からは午前の結果による順位決定戦が行われ、91歳の最高齢者が所属した上麻生6丁目地区の人たちを中心とする第三親和会が初優勝、まわり持ちの署長杯を受賞した。
午前中の予選リーグの間に、17人が運転シュミレーションを体験。昨年も体験した麻生区ゲートボール協会役員の小野寺礼之さんは「ゲートボールで鍛えているつもりでも、反射神経は少しずつ衰えるのでいい機会。結果が表示され、普段気が付かなことについて助言がでるので、運転時に反映させたい」と話していた。