Jリーグ・川崎が横浜Fマリノスを振り切り勝利:我那覇・ジュニーニョのアベック弾で神奈川ダービーを制覇

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Jリーグ15節第2日程の3試合が7月6日に行われ、川崎はホーム等々力に横浜Fマリノスを迎えて神奈川ダービーを戦った。川崎はスタメン出場した我那覇和樹が4試合連続のゴールで先制、前半に追いつかれたが、ロスタイムにジュニーニョが追加点を決め、ナビスコカップを含め4連敗を止めて久しぶりの勝利となり、リーグ戦7位に浮上した。

写真(上から)=追加点にベンチまで駆け上がるジュニーニョ(10)と喜ぶ我那覇(左)、谷口(右)らイレブン、我那覇の先制ゴール(撮影:藤井隆弘)、ジュニーニョの決勝ゴール、関塚前監督のフラッグ(撮影:藤井栄美)、ジュニーニョに日本代表のレプリカユニフォームを渡すサポーター(撮影:藤井隆弘)

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試合は、立ち上がり川崎のリズムで始まり、FW我那覇、ジュニーニョ、サイドのMF村上和弘とMF山岸智が何度かチャンスをつくり、10分、ジュニーニョのシュートをはじいた相手GKのボールを我那覇が決めてひさびさの先制、コンビの良さを見せつてサポーターを喜ばせた。その後、横浜が徐々にボールを支配しはじめ、中盤で激しいボールの奪い合いとなり、42分に川崎のファールからフリーキックを得た横浜のゲームメーカーMF山瀬功治に同点弾を決められ、前半を1対1で折り返す。
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後半は、横浜の厳しいデフェンスでなかなかボールが支配できず、耐える時間帯が続く。流れを変えるため68分に我那覇とMF谷口博之に代え、FW鄭大世とMF大橋正博がピッチに出るが、なおも横浜の攻撃が続き、全員守備でしのぐ。足がつった山岸に代え、FW黒津勝が出て前3人の攻撃的な布陣で追加点を狙い、横浜ゴールを襲うもののフィニッシュに至らないイライラした時間が続いたが、88分にジュニーニョを倒した横浜のMF河合竜二がこの日2枚目のカードで退場。数的優位に立った川崎は、猛080706fron04_2
攻、4分のロスタイムの残り時間もあとわずかな時、大橋のコーナーキックをはじいた相手GKのボールをDF横山知伸が倒れ込みながら頭で合わせ、両チームの選手が入り交じる大混戦のなかそのボールをジュニーニョが右足を高く上げてゴールに押し込み、劇的な追加点を奪った。リーグ戦中断後の久しぶりのホーム試合には、体調を崩して辞任した関塚隆前監督も観戦に訪れ、勝利に喜ぶ川崎サポーターのスタンドから
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前監督への感謝の言葉を寄せ書きした似顔絵入りビッグフラッグも掲げられた。またサポーターらは、お立ち台に立った日本国籍取得を準備しているこの日の勝利の立役者ジュニーニョ選手に、日本代表のレプリカユニフォームをプレゼント、ジュニーニョ選手を喜ばせた。