おとなのために危険で苛酷な労働を強いられている世界の子どもたちを救おうと、7月5日に小田急線新百合ヶ丘駅前の「新百合21ホール」で開かれるチャリティコンサート「ハートぽっぽ2008〜わたしたちにも夢を」に、川崎市子ども会議のメンバーが出演、「子どもの権利条約」を朗読する。
ことしは国連で「世界人権宣言」が採択されて60年にあたり、さまざまな催しが行われているが、このコンサートもそうしたひとつで、人権を侵害に対する調査や提言、ボランティアによる救済を行っている人権団体「社団法人アムネスティ・ジャパン」が主催、今回は開催地の川崎市と川崎市教育委員会が後援する。アムネスティによると児童労働とは、18歳未満の子どもがする仕事のなかで、健康、身体的、精神的、社会的波立に害を与え、教育の機会を奪われるような種類の仕事を指し、親の借金返済にあたる債務労働や子ども減しなど苛酷な労働で自由を求める子どももおり、その数は、全世界で2億人を超すと推定されている。
アムネスティ・ジャパンは6月12日の「児童労働反対世界デー」にちなみ、5月1日から6月30日に全国各地でシンポジウムや写真展などさまざまなキャンペーン活動を行っており、コンサートはそのしめくくりにあたるイベントで、収益金は同団体の活動資金として使われる。午後2時からのコンサートは、3人の女性ヴォーカルがひきいる「Big Marble Family(ビッグ・マーブル・ファミリー)」が出演。子どもの権利条約に込められたメッセージを表現する「人類皆地球家族!」という内容の心があたたかくなるソウルフルな歌を歌う。このほか川崎市子ども会議の小学生から高校生10人が、高津区下作延にあるの「川崎市子ども夢パーク」で6月半ばから練習してきたこどもの権利条約の一部を朗読する。
入場は、一般3000円、学生2000円、18歳未満1000円で当日はすべて500円増。
問い合わせは電話03(3518)6777アムネスティ・インターナショナル日本 ハートぽっぽ係。