川崎市多摩区の妙楽寺で「あじさいまつり」:阿部市長も参加、家族連れなどが大輪の花楽しむ

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「あじさい寺」の名で親しまれている川崎市多摩区長尾3丁目の妙楽寺で6月15日、「あじさいまつり」(長尾の里あじさいまつり実行委員会主催、多摩区観光推進協議会後援)が催され、家族連
れなどが次々と訪れ、境内を埋めたアジサイを眺めたり、駐車場に設けられた出店でお点前や模擬店などを楽しんでいた。

写真は参道横の境内を埋めたアジサイ

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梅雨の中休みの好天に誘われ、境内は朝から訪れる人々でにぎわった。約1000株のアジサイは花房も大きくなり、これからが見ごろ。訪れた人たちは、参道横や本堂南側の斜面を埋めた人の背丈ほどもあるアジサイのじゅうたんの間を歩きながら、カメラのシャッターを盛んに切ったり、短冊につるされた俳句を読んだりして、梅雨の花を楽しんでいた。
午前10時から午後3時まで催されたまつりでは、駐車場に並んだテントで、多摩区観光推進協議会による多摩区の銘菓をはじめ、地元の団体による焼きそば、野菜の即売などのほか、本堂で生
け花や写真展などが行われた。花の鉢の配布には数十メートルの列ができるほどの人気だった。
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11時過ぎには阿部孝
夫・川崎市長も訪れてアジサイや会場を見て回り、俳句の会にも飛び入り参加。14日に起きた岩手・宮城内陸地震に関連づけて「衣川 あじさいいかに 大地震」と記した短冊をアジサイに結びつけた(写真右)。「(地震で被害を受けた、源義経最期の地の)衣川はこの寺とも縁の深いところ。被災地復旧を祈りをこめました」と話していた。
このまつりは、アジサイを街の美化と街おこしに役立てようと結成した「長尾の里あじさい保存会」(鈴木恕会長)が、実行委員会(井田肇会長)をつくって催しているもので、ことしで11回を
数える。保存会では、寺へ登る坂道に沿った斜面などにアジサイを植樹、下草刈りなどを行っており、丹精が実って色とりどりの花をつけ、訪れる人の目を楽しませている。