Jリーグ・川崎が大宮に逆転負け:後半まさかの3失点

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ワールドカップ予選のために中断期間に入るリーグ戦最後となるJリーグ13節の試合が5月17・18日に行われた。川崎は第1日程の17日、ホーム等々力に大宮アルディージャを迎えて対戦、前半の2点を守りきれず3対2と逆転され2連敗、5位に後退した。

写真=(上から)試合終了後、よろこぶ大宮の選手の前でヒザに手を当てる寺田周平選手と呆然とスコアボードを見つめる谷口博之選手(撮影:k-press)。追加点を決めるジュニーニョ選手(撮影:k-press)。ロスタイムにゴール前に飛び込む谷口選手(撮影:藤井隆弘)


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川崎は、累積カードで出場停止のDF井川祐輔に替わり横山知伸が初スタメン。試合は、前半から両チームの激しい攻防をくりかえしたが先にチャンスをつかんだのは川崎F。35分にFW鄭大世が大宮のデフェンス陣に囲まれながら打ったシュートが相手DFにあたりゴールに入って先制。オウンゴールに勢いを得た川崎Fは、さらに攻撃の続け、43分にFWジュニーニョが中央付近で奪ったボールを相手DFを振りきって前に出ていたGKもかわしてゴールを決め、2点リードで前半を終了した。
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大宮は後半の頭から選手2人を交代、見違えるほど動きがよくなり川崎Fは堅い守りでしのいでいたが、53分に途中交代の大宮MF土岐田洸平がゴールを奪われ、1点差となった。その後、両チームの激しい攻防が続き、75分に大宮のデニスマルケスが角度のないところからゴールを決められ同点。ホームで勝ちたい川崎Fは、疲れの見える横山に変えてFW久木野聡を投入、猛攻をかけるが、87分に大宮のMF小林慶行のフリーキックが直接ゴールネットを揺らし逆点された。川崎Fはパワープレーで再三コーナーキックとなったが、大宮はゴール前でしぶとくねばりゴールを割ることができずタイムアウト。
試合後の会見で高畠監督は「リードをしっかりと勝ちきらねばならないことを学んだゲーム。ぼくのやりたいサッカーはできているが、失点、追加点を奪いに行くことを課題に中断期間に改善したい」と2連敗を切り替える口調で語った。
次のホーム試合は、5月31日15時キックオフのナビスコカップC組第5戦で、対戦相手はアウエイで負けたコンサドーレ札幌。3試合が終わったナビスコカップの川崎Fの成績は、1勝2敗勝点3の3位だが、上位2チームとも1勝2分けで勝点はわずかに2点と決勝トーナメント進出の機会はまだ充分残されている。