Jリーグ第10節の9試合が5月3日に行われ、川崎はホーム等々力に鹿島アントラーズを迎えて対戦した。川崎は先行された試合を3対2と逆転、今季初の3連勝で5位に浮上、鹿島は4位に後退した。
写真=(上から)逆転ゴールに喜ぶ中村憲剛(手前)とジュニーニョ(撮影:藤井栄美)、同点ゴールを決める谷口博之、鹿島・本山雅志とせりあう伊藤宏樹(撮影:藤井隆弘)、アシストした山岸智とゴールを喜ぶ鄭大世、生卵をぶつけて山岸(中央下向き)の誕生祝いをするチームメイト(撮影:藤井隆弘)、粉まみれでサポーターにあいさつする山岸
川崎は高畠勉監督が就任後、2試合逆転勝ちしてチームのムードは上昇、新加入選手と連携もフットしはじめた。一方、昨年のリーグ覇者・鹿島は、5節まで連勝してスタートダッシュしたものの、アジアチャンピオンズリーグ出場の過密日程の影響のためか6節以降、勝ち星をあげていない。
試合は、今日こそ勝ちきりたい鹿島が立ち上がりから積極的に攻め、川崎も反撃するが、先にチャンスをつかんだのは鹿島。13分にFWマルキーニョスが先制ゴールで試合の主導権を握りかけたが、21分にそのマルキーニョスが負傷退場。川崎は21分にMF谷口博之が同点ゴールで試合を振り出しに戻したが、35分に鹿島のMF青木剛にゴールを許して再びリードされ前半を終了。
後半川崎は、立ち上がりから積極的に攻撃、何度か鹿島のゴール前で混戦となるが堅い守りにはね返されていた。ようやく56分にMF山岸智のセンタリングにFW鄭大世が同点ゴールを決めると競技場は、の押せ押せムード。その1分後の57分に再び山岸からのボールをMF中村憲剛が今季初ゴールとなる逆転ゴールを決めると競技場は、大きな歓声が沸き上がり、2つのアシストを決めた山岸は飛び上がって喜びを爆発させた。そ
の後、鹿島はメンバー交代して反撃をくり返すが、川崎もGW中の連戦に備えてメンバーを変えて鹿島の前かがりの間に素早い攻撃をしかけ、高い守備意識で守り抜き、連勝した。
試合後には、あつい応援を繰り広げるGゾーンの前で、この日誕生日を迎えた山岸の誕生祝い。サポーターからプレゼントされたケーキのろうそくを吹き消す山岸に、チームメイトが卵、小麦粉、ケーキを投げつける手荒い祝福、観客席からは大きな歓声と笑い声が上がっていた。