狛江市の多摩川河川敷で伝統のどんど焼き:立ち上る炎と煙に喚声

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狛江市の多摩川緑地公園グランドわきで1月13日、伝統の小正月行事「どんど焼き」が行われ、寒風が吹くなかをしめなわや門松などの正月飾りを持って次々と訪れた市民は立ち上る炎と煙に喚声を上げながら見入っていた。

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このどんど焼きは、狛江市ボーイスカウト・ガールスカウト連絡協議会(服部英広会長)が毎年催しているもの。同市内では「セイノカミ」と呼ばれ、かつては市内各所で子どもたちが中心になって行われていたが、市街化にともなって空き地が減ったこともあり、次々と姿を消した。このため、伝統行事の楽しさを子どもたちに伝えていこうと同協議会が市内でただ1カ所、伝統の火を守り続けている。
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前日は、冷たい雨の降りしきる中をおとなと子ども数十人が朝8時から夕方5時ごろまでかかって高さ数メートルの円すい形の小屋を竹と河川敷のカヤなどで組み上げた。
訪れた人が小屋の回りを取り囲むなか、午
前10時過ぎに神職によるおはらいの後、ボーイスカ
ウトの団員がたいまつで点火。まっ赤な炎と煙が上がると観客からはどよめきが上がるとともに、この冬一番の冷え込みに強い風も手伝って、火の回りには早速暖を取る人垣ができていた。
また、会場では甘酒とお汁粉各300人分がふるまわれたが、テントの前には長い列が続いていた。